蒼穹の昴 / 浅田次郎

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(先程の投稿が途中で切れてしまったので再投稿ですスイマセン)
 新谷さんこんにちは。
 今回のテーマは「あなたのおすすめ小説」という事で、「50歳のおっさんJKにおすすめできる小説なんてないよ~」と思いながら、それでもいくつかの作品の中から「これぞ!」という小説を選びました。
 それは浅田次郎さんの「蒼穹の昴」という作品です。

 明治時代。中国は清と言われる王朝の末期。
 貧乏な家庭に生まれ育ち、糞拾い(失礼)をしてかろうじて生きている少年「春児(チュンル)」は年老いた占い師に「お前は将来天下の財宝全てを手に入れるだろう」と予言されます。周囲には笑われ馬鹿にされますが、春児(チュンル)はその言葉を信じて、そして家族が生きるために、自らの手で浄身して上京、偶然と必然により宦官として当時の最高権力者、西太后に仕えることになり、保守派である西太后の側近となっていきます。
 一方、春児(チュンル)の幼馴染で金持ちの息子「史了(シャーリャオ)」は科挙を首席で合格し、改革を推し進めようとする皇帝派の官僚として政治の世界で実力を発揮していきます。
 幼馴染でありながら西太后派と皇帝派に別れて対立せざるを得なくなった二人は、欧米や日本の帝国主義に翻弄され滅びゆく清王朝のために懸命に生きていくのですが…

(あらすじを上手く書ける自信がないのでできればwebサイトなどのあらすじを見てください
http://kodanshabunko.com/asadajirou/about.html

 浅田次郎さんという作家さんは直木賞も受賞されている、素敵な作品をたくさん書かれている方ですが、その浅田さんの作品の中でも群を抜いて(というのは個人的な感想ですが)素晴らしい作品だと思います。終盤の春児(チュンル)の叫びは涙なくして読むことができません…

ちょっと長い作品ですけど、お時間ある時に是非読んでみてください。名作ですからゆづみんが普段行っている図書館にもちゃんと並んでいる…と思いますよ。

デルタヌキ。

神奈川県 / 男性 2020/9/8 22:15