今日はクリスマスイブ。
街は華やぎ、誰もが誰かを想い、特別な夜を過ごす。
スギ美もまた、「特別な彼」との待ち合わせのために急いでいた。
「あぁんもうっ、ハイヒールなんてはくんじゃなかった…」
急ぐスギ美はつい、赤信号間近の横断歩道を渡ってしまった。
…と、そこへトラックが急に飛び込んできた。
危ない!運転手はスギ美の存在に気付いていない…!
轟く急ブレーキの音、そして路上に転がるスギ美のハイヒール…
誰もが悲惨な光景を想像し、息をのむ瞬間…
そこには改造手術を受け100メートルを2秒で駆け抜ける身体を手に入れたサイボーグ・マー君が、間一髪でスギ美を抱きかかえていた。
「ま、マー君…私のためにサイボーグ手術を!?ありがとう!」
こうして片足だけのハイヒールだけを残し、スギ美とマー君は直近のホテルに入っていった。
大分県 / 男性 2020/12/14 12:41