今日8月12日は海洋冒険家・堀江謙一さんが、小型ヨット・マーメイド号で太平洋単独横断に成功し、1962(昭和37)年8月12 日にアメリカ・サンフランシスコへ到着したことにちなんで制定された「太平洋横断記念日」ということで今日のメッセージテーマは「ひと夏の冒険」です。
*子供のころ母親の田舎に行ったとき、カブトムシを探して野山を冒険した
*初めて東京に行った時、あまりの人ごみにそれを避けて進むのが大変だった
〜など、あなたが夏休みに体験した冒険的エピソードを教えてください。
はがきのあて先は
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『AOR』 です♪
今から50年近く前の小学3年生の夏休みでした。
些細なことから母と激しい口げんかをした私は、
怒りのあまり、それまで貯めていた小遣いを握りしめ
家出してしまいました。
行き先は、列車やバスを乗り継いで3時間程の祖母の家。
それまで一人で公共交通機関など利用したことも無く、
切符を買ったり、乗り場を探したりは全て人生初体験。
最初は怒りに任せた行動で、頭に血が上っていましたが、
生まれて初めての一人旅に徐々に不安が募ってきました。
車内を検札に来る車掌さんが私を不審げに見ているような
気がして、落ち着かなかったのを良く覚えています。
ところが、その列車内で見知らぬ老婦人から話しかけられ、
此処までの経緯を涙混じりにぽつぽつと話しましたところ
「お母さんがきっと心配しているからおばあちゃんのお家に
着いたら、必ず連絡をしなさいね」と諭され、
「これは少ないけれど役に立てなさいね」とお小遣いまで
頂いてしまいました。
祖母の家に無事到着した私は、驚く祖母達に来訪の理由を
話すよりも早く、借りた電話で母に祖母の家にいる事を告げました。
周りの大人達は私の無鉄砲さと行動力にあきれていましたが、
私は、私を諭してくれたあの老婦人に深く感謝せざるを得ませんでした。
無理な話と分かっていても、彼女にお礼が言いたいと今も思っています。
以上が私のささやかな夏の冒険譚です。
お茶漬けサラサラ
2021/8/12 19:48:00