マイスモールランド

マイスモールランド見てきました。

エンドロールで「この物語はフィクションです」ではなく、わざわざ「取材に基づいて創造されたものです」となっていたり、「名前も姿も出せないけれど協力してくれたクルドの方々」と書かれていたりするところに制作者の日本に来ている難民の現状を知って欲しいという思いを感じました。
映画をきっかけに難民認定について少し調べたのですが、認定基準や迫害された証明を申請者に課していることなどの影響で、日本で難民申請をして難民に認定されるのは申請者の1%にも満たないのが現状で諸外国に比べて著しく低い事を知りました。
日本で難民認定をしているのは「出入国在留管理庁」で「管理」をすることに主眼が置かれています。確かに偽装難民や危険な人物の入国を管理する事は大切ですが、身の危険を感じて故郷を捨てて逃げてきた人の「保護」にも配慮できるきめ細やかさと優しさが難民認定にもう少し欲しいなと思いました。そして、この映画を多くの人に見てもらい、日本にいる難民に関心を持ってもらって、限りなく近い形で現実に起こっているであろう主人公のサーリャさんが味わったような苦しみが、少しでも減る事を願っています。

ザンギエフ

群馬県 / 男性 2022/5/10 23:38