新谷さんこんにちは。
私が小学生の頃、母方の祖母が脳卒中で倒れ半身不随になってしまった時、祖母の世話を誰がするのかという話し合いの場で押し付け合っている母方の親戚の姿を見て、短気だった父が「お前らがガタガタ言うんだったらうちで面倒みるわ!」と喧嘩腰で言い放ち、母方の実家とは絶縁状態になりながらも我が家に引き取ったのだそうです。父は祖母が亡くなるまで10年以上、亡くなった後のお墓や法事など最後の最後までしっかりとお世話していました。
子供の頃は短気な父が大嫌いで絶賛反抗期だった私も、母からそんな父のエピソードを聞いて「やるな、うちの親父」と見直したものでした。
そして月日は流れ私も家庭を持ち、かみさんのご両親の健康問題で誰かがお世話をしなければならなくなった時、私は会社に異動願いを出してかみさんの実家の近くに引っ越し、ご両親の世話をするかみさんをできる限りサポートするよう心掛けました。
残念ながらかみさんのご両親は昨年相次いで亡くなってしまいましたが、そのあたりの経緯をかみさんから聞いたらしい私の母から「あんたもやっぱりお父さんの息子なんだねぇ」と言われて、嬉しいようななんなのか、不思議な気持ちになってしまいました。う~ん。やっぱり嬉しかったのかなぁ…。
そんな父も80歳を越えて流石に衰えてきていますが、最後までできる限りの面倒を見て、いつか来る死の瞬間を「幸せだったな」という思いで迎えて欲しいなと思っています。
神奈川県 / 男性 2022/5/14 00:08