僕と猫(とかみさん)の新生活エピソード!

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新谷さんスタッフさんこんにちは。

新生活エピソードという事で、僕が昔一緒に暮らしていた猫の小春君のお話をさせていただきます。

小春君は僕がまだ20代独身独り暮らしだった頃僕の家の前に捨てられていた猫君で、酔っ払っていた僕と彼が出会ったことで二人の新生活がスタートしました。僕も猫と暮らすのは初めてでわからないことだらけでしたが、狭いワンルームマンションでの新生活は彼にとってもそれなりに幸せだったと思います。
そんな幸せが続いていた小春君に試練の時がやってきました。僕が結婚することになったのです。
ある日いきなりキャリーケースに閉じ込められた小春君。知らない人間達(引っ越し屋さん)がどすどすと部屋の中を歩き回るという恐怖の時間を過ごした後車に乗せられ移動、また知らない人間達(引っ越し屋さん)がどすどすと歩き回り、ようやく静かになってキャリーケースから出してもらえたと思ったらそこは知らない場所。…そして、何度か見たことはあるけど何者なのかわからない人(かみさん)。そして何故かこの人はそのまま居座ってしまうのです。小春君、試練の新生活第二章のスタートでした。
新居には数日で慣れた小春さんも、新しい同居人にはなかなか心を開くことはありませんでした。それでも彼なりに少しずつかみさんを受け入れてきたかなと思い始めた頃。
その日は僕が仕事で家を空けており小春君とかみさんが二人きり。持病のあった小春君が新生活のストレスのせいか急に体調を悪くしてしまい、かみさんは小春君を自転車で病院まで連れて行き獣医さんに診ていただいて事なきを得た…のですが。弱っている上に自転車でガタガタと運ばれた小春君、その扱いで決定的にかみさんの事が嫌いになってしまいました。勿論かみさんには何の責任もないどころか恩人でもあるのですがそのあたりは猫さんにはわからないですからねえ…。

小春君は8年前に18歳で亡くなりました。最後の数年はほんの少しだけかみさんに甘えるようにもなりましたが、彼は新生活第二章をどう思っていたのでしょうか。幸せだったよと言ってくれるといいのですが、聞いてみたいような聞くのが怖いような思いは今でもずっと続いています。

デルタヌキ。

神奈川県 / 男性 2023/3/15 21:24