中島岳志「トーキングキャッチャー」第158回(24/04/09_OA) ~大相撲の改革について~

政治学者の中島岳志が、旬の政治的・社会的話題の本質に迫ります!

今回のテーマは「大相撲の改革について」です。

相撲界での暴力事件が後を絶ちません。先日、春の大阪場所が終わりましたが、この大阪場所が始まる前に、元横綱・白鵬(現・宮城野親方)が師匠を務める宮城野部屋で、北青鵬による後輩への暴力が発覚しました。北青鵬は引退、宮城野親方は3カ月の報酬減額と共に「2階級降格」が科されました。宮城野部屋の閉鎖も検討されていますが、これは過去同様の不祥事に対する処遇に比べ明らかに重いとの指摘もあります。なぜ日本相撲協会はこのような厳しい処遇を検討しているのか!?大相撲の継承発展を考える有識者会議」が日本相撲協会に提出した提言書にある「入日本化(にゅうにほんか)」と、イギリス思想家のエドマンド・バークの「reform to conserve」をキーワードに大相撲の改革の在り方について考察します!!

<参考文献>
エドマンド・バーク『フランス革命についての省察』 (光文社古典新訳文庫)

OA曲
M1  サクラ・フワリ / 松たか子
M2  桜 / 徳永英明