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2023.3.5放送 原子力災害を見つめた過去、現在、未来

双葉町「東日本大震災・原子力災害 伝承館」館長 高村昇さん

2011 年3 月11 日14 時46 分、東日本大震災発生。
長崎大学の高村昇さん(原爆後障害医療研究施設 放射線疫学分野教授)は
18日に福島に入り「福島県放射線健康リスク管理アドバイザー」として
福島県民に対して啓発活動を展開しました。広島、長崎に投下された原爆、
チェルノブイリでおきた原子力発電所事故の教訓を活かし、東日本大震災では
外部被爆を防ぐため、避難指示や屋内退避指示が出され、また内部被曝を防ぐために
放射性物質が暫定基準値を上回る食材は流通制限、摂取制限がなされました。
一方で被爆、被曝について専門家の間でも見解が分かれコンセンサスが図れなかった
ことなど、情報発信のあり方で県民が不安を抱えてしまった側面もあると高村さんは
当時を振り返ります。


震災の記録や教訓を後世に継承・発信し、世界と共有することを目的とし、双葉町に
「東日本大震災・原子力災害 伝承館」が2020 年9 月に開館。「国内外の皆さんに
ご来館頂き、福島を正しく知って欲しい。そしてこの福島の教訓を世界の防災、
減災に役立てて欲しい」。
それらの想いを胸に高村館長の活動は今後も続きます。