『村上RADIO』は、小説家村上春樹が自らDJをつとめる大人気ラジオ番組。作家デビュー40年を迎える前年の2018年夏に第1回がオンエアされ(TOKYO FMをはじめとするJFN38局ネット)、2021年2月に第21回目が放送された。
これまでTV・ラジオなど音声メディアに登場することのなかった村上春樹が、2か月に1度、自らの声でリスナーに語りかけ、独自のエピソードをまじえて“とっておきの音楽”を選曲する『村上RADIO』は、文学ファン・音楽ファンから支持され、一躍人気ラジオ番組となった。
日本が、新型コロナウイルス(Covid-19)の緊急事態宣言下にあった2020年5月、村上DJの自宅書斎から放送された『村上RADIO ステイホーム・スペシャル ~明るいあしたを迎える音楽~』はリスナーを温かく励まし、話題を呼んだ。この特別編は2020年度の民放連賞(日本民間放送連盟賞 ラジオエンターテインメント部門)最優秀を受賞している。
この35年、必ず一年に一度はフル・マラソンを走ってきたという村上春樹。走ることについて、
「小説を長いあいだにわたって書き続けるのって、基礎体力がない となかなかできないんです。だからあるとき走らなくちゃと決めて、それ以来 ずっと走り続けてきました」
と語る。村上春樹は走るときに聴くためのiPodを何台も持っているらしい。
「ドアーズやマーヴィン・ゲイやチリペッパーズ・・・・・・、旅するときや、ジョギングするときや、用途に合わせてクラシックからジャズからロックまで、それぞれにいろんなジャンルの音楽を入れて持ち歩いています。走るときにはやはりアメリカン・ロックを聴くことが多いかな」
番組では村上春樹が所有するレコードやCDをスタジオに持ち込み、その曲について、音楽や文学について、そのほかいろんなあれこれについて、本人の声で 語っていく。
さて”村上ディレクター”はどんな選曲をしてくれるだろうか・・・乞うご期待!
――番組HP第1回(2018.8月5日放送回)より