VANQUISH、FR2などを展開する「株式会社せーの」。 ブームの裏側には徹底したマーケット調査があった!

『お店ラジオ』にようこそ!
パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。
ゲストは、株式会社せーの代表取締役社長、石川涼さんでした。

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石川さんは、渋谷のギャル男ファッションブームを牽引した『VANQUISH』というブランドを作った人物!
2000年代初頭、当時のファッションは原宿を起点とした裏原系が全盛期でした。そんな中で、お兄系やギャル男と呼ばれる人達をターゲットとしたブランドを立ち上げたのは何故だったのでしょうか。
そこには、石川さんの“自分の目で見る”という市場調査が背景にありました。
109のレディースのお店をよく見に行っていて、当時、エスカレーターでも大変なぐらい毎日お客さんでパンパンだったんですね。で、お店に行くじゃないですか。すると、棚に商品を並べる前に、追加で持ってきた在庫の段ボールから売れていっちゃうような状態だった。それぐらい勢いがあった。ただファッション的には軽視されていたマーケットで、でも僕はその熱狂を目の前で見て、ファッションの本流とか関係ない超越したパワーを感じたんですよね」。
すでにブームとなっていた裏原系ファッションではなく、東京・渋谷にある109でギャルブランドの勢いを肌で感じ、ギャル男ファッションに目をつけたと言います。
ギャル男がターゲットだった理由については、「彼ら向けのブランドがそもそも世の中に存在しなかった」とのこと。
「それまで彼らは、109のレディースの大きいサイズを着ていたりとか、古着だったり、あとは急にアルマーニの20万円のスーツだったり。彼らのゾーンのブランドがぽっかり空いて存在していなかったので、それを作ったら面白いなと」。
石川さんのこの考えは大当たり!『VANQUISH』は、雑誌に出始めたころから人気に火がついて、109のメンズフロアに出店し、一気に全国に広がっていきます。

“ブランド力はあるけど安い”という、新しいメンズマーケットを開拓した石川さん。
次に考えたのは、「世界に売っていくためにどうするか」でした。
「そのうち、FOREVER 21H&Mなど、いわゆるファストファッションの波が日本にやってきました。そうすると、ある程度の安い値段だけどブランドだっていうマーケットが被ってきちゃうんですよね。これは外資には勝てないと。で、世界に売っていくためにどうするか考えていったんです」。

そこで誕生したのが、『FR2』というブランド。
背景にはインスタグラムの登場があります。
FR2は、カメラマンのブランドっていうコンセプトがあるんですけど、僕は世界中の人たちがカメラマンだと思っているんですね。スマホで撮る写真もカメラマン。だから、“写真でコミュニケーションをとること”が今、世界のスタンダードになっていて、ビジュアルで世界中の人が楽しんでいる状態じゃないですか。僕らが面白い商品を出して、それをスクショで転載して面白いものあったよ!と発信する行為もカメラマンだと思ってるんですね。それがコンセプト」。
石川さん曰く、「僕らはファッション業界の本流とは違う角度でやっている」とのこと。
その根底にあるのは「かっこいいかどうかより、面白いかどうか」という考え方だと言います。
そして今や『FR2』は、世界130カ国と取り引きしているというのですから、すごいですよね!
次回は、ブランドの人気を支える具体的なノウハウなどをさらに深掘りしていきます。
お楽しみに!


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それでは皆様、またのご来店お待ちしております!


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