声優界随一のサイクリスト・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしているラジオ番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。1月7日(土)~1月9日(月)の放送は、自転車ロードレースの実況・解説コンビでもおなじみの栗村修さんとサッシャさんをゲストに迎えてお届けしました。
(左から)サッシャさん、栗村修さん、野島裕史
◆番組企画で「M-1」出場!?野島:2022年に仕事やプライベートで印象に残ったトピックスを伺っていきたいと思います。
サッシャ:これは(栗村さんと)2人に関係することなんですけど、やはり「M-1グランプリ2022」(ABCテレビ・テレビ朝日系)挑戦ですかね(※コンビ名:我らワールド(ワレラワールド)/2回戦で敗退)。
野島:ですよね~!
サッシャ:まさか自分の人生のなかで「M-1」に出る日がくるとは……。
野島:思わなかったですか?
サッシャ:思いもしませんよ! ある日、「J SPORTS」のプロデューサーから「(栗村さんと)『M-1』出ませんか?」と。
野島:企画はそのプロデューサーさんだったんですか!?
サッシャ:そうです。「えっ! なんで!?」みたいな(笑)。
栗村:忘れようとしても忘れられない瞬間でした。なぜ、引き受けてしまったのかと(笑)。
そのときの雰囲気は、予選なのでそこまで大ごとではなくて、予選に敗れていくだけかなと思っていたのですが、よくよく話を聞いていくと、挑戦段階からドキュメンタリーとして撮っていくと。しかも、ドキュメンタリーなので、いつもの番組出演のときみたいにサポートしてもらえなくて。
野島:自然な姿ということですね。
サッシャ:カメラがずっとついてきていました。
栗村:言ってみれば“放し飼い”ですよね。(時が経つにつれ)段々と実感が湧いてきて、“そういうことか!”と。1回、「(この企画を)辞めます」って言おうかなというぐらいまで追い詰められてしまって。
サッシャ:言いかけていましたよね。栗村さん、マジで悩んでいましたから。
僕も、(「M-1」予選に)出て、ネタをやって終わりかなと思っていたら、「当然、2回戦、3回戦(突破を)目指しますよね?」って(笑)。“いや、素人ですから。嘘でしょ!?”みたいな。
野島:ガチでな感じだったんだ?
サッシャ:そう。何のためにやるんだろうというところで僕も悩んで。やっぱり(お笑いは)素人だし、お笑い芸人さんに失礼じゃないですか。向こうは命がけで、お笑いに人生を懸けているわけですから。僕も栗村さんも長く自転車ロードレースの実況・解説をやっていますけど、昔よりも自転車競技がメジャーになりつつあるし、自転車が普及してきているなと思いますが、「M-1」に出ることによって、少しでも「ツール・ド・フランス」という言葉を覚えてもらって観る人が増えたらいいなと思ったら腑に落ちて、それをモチベーションに頑張りました。
野島:僕も2人が「M-1」に出ると聞いて、せっかくこの2人が出るんだからやっぱり自転車に関することを発信していただきたいなという気持ちで応援していました。
サッシャ:そうでしょ?「M-1」に出て、僕たちがお笑いコンビ・ミルクボーイさんみたいな全然違うネタをやったら「何やってんの?」って話じゃないですか。
野島:それにしても1回戦突破したのは素晴らしかったですよ。
サッシャ:周りは“1回戦ぐらいは突破できるでしょ”みたいな空気感だったんですけど、いやいや。無理だろうと思いながらも頑張りましたよね。
栗村:1回戦を突破してみて、1回戦を突破したのがどういうことなのか、落選したプロの芸人さんもいて、総出場者数(7,261組)を見たり、SNSでの反応を後で見たりして「えらいこっちゃ」と。
サッシャ:約7,000組出て、1回戦を突破したのは確か1,000組いるか・いないかぐらいでしたが、そこに入って。僕が一番感じたのは、2回戦の会場に行って、自分が出る直前に舞台袖で待つんですけど、自分の前の3~4組ぐらいのネタを袖でずっと聞いているときに、すごく面白いんですよ。そのとき、“ヤバい……1回戦突破したのってすごくない?”って思ったんです。僕らが1回戦を突破した日は、アマチュアで突破したのは僕らともう1組だけだったんですよ。
野島:そんなに少なかったんですね。
サッシャ:そのもう1組は、もともと「M-1」出場経験のある人が素人と組んだコンビだったので、まったく「M-1」の経験がないのは僕たちだけだったんです。1回戦突破したのを実感したのは2回戦でしたね。“ヤベェ……すごいところにきちゃった”って(笑)。
野島:緊張しました?
サッシャ:フリートークをステージ上で10分やるほうが楽ですね。ネタは決まりごとなので、覚えて、間を考えてやらないといけないので、“芸人さんってすごい!”“神!”って思いました(笑)。緊張というよりも、やり慣れていないことをやらなければならないのでナーバスになりましたね。「M-1」挑戦は、強烈な経験でした。
野島:そうですよね。ちなみに、「今年も(「M-1」に出て)」と言われたらどうします?
サッシャ:それ、言われたんですよ。もう「ハハハハハ!」って笑って誤魔化して終わりました(笑)。
野島:とりあえず笑って返事はしないと(笑)。
サッシャ:栗村さんがいっぱいいっぱいでしたから。
栗村:僕はもうコンビを替えていただいて大丈夫なんで(笑)。
野島:いや、このコンビが良かったです。
栗村:正直に言うと、ワールドカップと同じ周期でいいかなと。
野島:ということは、4年後は……。
栗村:54歳(笑)。4年経った頃には、きっとみなさん忘れていますからね。
野島:じゃあ、ぜひ4年後も僕は期待して待っていますので。
栗村:言っちゃった(笑)。
次回1月15日(日)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」も、引き続き栗村さんとサッシャさんをゲストに迎えてお届けします。お楽しみに!
<番組概要>
番組名:サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国23局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週日曜 朝5:00~5:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトおよびアプリ「AuDee(オーディー)」でご確認ください)
パーソナリティ:野島裕史
番組Webサイト:
http://www.jfn.jp/toj