有病者数「約1,000万人」糖尿病のある患者さんのために…サノフィが開発を進めている「SoloSmart」がもたらすメリットとは?

笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。1月14日(土)の放送は、サノフィ株式会社 ジェネラルメディスンビジネスユニット ポートフォリオリードヘッドの西龍彦(にし・たつひこ)さんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)西龍彦さん、笹川友里


◆「サノフィ」はどんな会社?

西さんは、2008年にサノフィ・アベンティス株式会社(現:サノフィ株式会社)に入社。営業職としてアレルギーや糖尿病領域を担当した後、Product Strategic Liaison、マーケティング部インスリングループ、Integrated careグループを経て、2021年12月に、ジェネラルメディスン ビジネスユニット ポートフォリオヘッドとして、糖尿病領域におけるすべてのデジタルソリューションの検討・発売準備などを担当しています。

フランス・パリに本社を置く製薬会社サノフィの事業について、「“人々の暮らしをより良くするために、科学のもたらす奇跡を追求する”という大義のもとに、その使命を原動力に進み続ける革新的な会社です。全世界100ヵ国以上の国々で事業を展開しています」と西さん。

また、自身が所属するジェネラルメディスンでは、糖尿病事業などを扱っており、「私の部門では、糖尿病治療薬や抗がん剤治療で使用される薬剤などを担当しています。これらすべての医薬品を必要とする患者さんに、1人でも多くお届けするにはどうすればいいかを日々考えています」と話します。

さらに、西さんの肩書きであるポートフォリオリードについては、「これから日本はどんどんDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいくと思いますので、(ジェネラルメディスンでの事業に加え)特に糖尿病領域のデジタルツールを活用したソリューションの開発検討をおこなっています」と解説します。

現在、糖尿病の疑いがあると言われている方が、日本には約1,000万人いるそうで、そんな方々のために、西さんは糖尿病に関する治療や体調管理にまつわるDX化に日々尽力しています。

◆「PHR(パーソナルヘルスレコード)」とは?

日本は世界的に見ても高齢化が進んでいて、2025年には団塊の世代(第一次ベビーブーム1947~1949年に生まれた世代)全員が75歳を超えることが想定されています。こうした現状に政府は、健康寿命を延ばし、高齢者のサポートをおこなうためのさまざまな取り組みをおこなっています。

その1つとして、「個人の医療・介護・健康に関するデータ『PHR(パーソナルヘルスレコード)』を、本人の同意のもとでさまざまなサービスに活用することが可能になるように、政府の方針としても進められています」と西さん。

例えば、「食べた物を写真に撮るだけでどのぐらいカロリーが摂取されたかが分かったり、その写真の情報がPHRのアプリ自体に記録されます。また、運動情報に関しても、歩数を記録するソフトウェアなど、さまざまなものが出てきているので、それらを一元管理で集約されるような状態が、いま始まってきたところです」と話します。

そして、(デジタルを活用し)自分の体の状態を常に知ることができる世の中になっていくことがPHRの目指すべきゴールとし、「これから多くの方が、ご自身の健康に一人ひとり向き合っていく世界が近づいていると信じている」と力を込めます。

◆サノフィがローンチを目指す「SoloSmart」

現在サノフィでは、糖尿病でインスリン療法をしている患者さんに向けて、インスリンペン型注入器とコネクトするデジタルキャップ「SoloSmart(ソロスマート)」のローンチに向けた準備が進められています。

これにより、インスリンの投与量や投与時間などの情報がPHRに集約されるようになるため、自身で正確なデータを把握できるだけでなく、医療者がクラウドを通じてそれらの情報を確認できるプラットフォームとつながることも可能になり、「(患者にとっても)安心材料だと考えている」と胸を張ります。

しかし、糖尿病治療において「患者さんがご自身の血糖値の記録、目標値に向けた取り組みを続けることは容易ではない」とも言います。支援環境が広がらないことも大きな課題の1つとされており、実際に「インスリンの投与忘れや記録忘れを減らしたい」という声があるほか、従来の紙をベースとした記録では、医療者側にとっても「“限られた診療時間のなかで、過去1、2ヵ月分の患者さんの血糖値や食事、運動、治療を振り返ることは難しい”という声もある」と現状に触れます。

そうしたアンメットニーズ(現在満たされていないニーズ)に対しても、「SoloSmart」を活用することによって、「インスリンの投与量、投与時間などを記録し、情報として転送することができるので、今よりも限られた診療時間のなかで、適切な状況確認や治療の介入に貢献ができるのではないか」と期待を寄せていました。

次回1月21日(土)の放送は、エアークローゼット 代表取締役社長兼CEOの天沼聰(あまぬま・さとし)さんをゲストに迎えてお届けします。サブスクファッションレンタルの先駆者的存在である同社の事業や今後の展開についてなど、貴重な話が聴けるかも!? どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2023年1月22日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00~20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

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