以前、この番組でも紹介したことがある豊かな海や川を取り戻すための活動「森は海の恋人」。
私が自身の音楽スタイルに迷った時、背中を押してくれた作品があります。
それが、『木を植えた男』。
『木を植えた男』は、自然環境を破壊する人間の愚かさなどをテーマにした作品で、
宮崎駿監督や高畑勲監督など、世界中のアニメ作家に大きな影響を与えています。
作者のフレデリック・バックさんが来日した際にお会いすることが出来て、
後日、お手紙も書かせてもらいました。
なんと、「私のメロディと絵で共演したい」と返事があり、バックさんとの共作アルバム『フレデリック・バック meets 西村由紀江』が誕生。
私とバックさんとの橋渡しをして下さったのが、バック展を招聘していたスタジオジブリでした。
そのスタジオジブリも賛同していた活動が「森は海の恋人」だったことから、私も植樹祭に声を掛けて頂きました。
「森は海の恋人」の植樹祭は、
気仙沼湾で牡蠣養殖業を営む畠山重篤(はたけやま しげあつさん)が、「豊かな海は、豊かな川が作る。豊かな川は、豊かな森が作る。
自然は全て繋がっている」という信念のもと、自然環境保全のために続けてきた活動です。
植樹祭に参加する予定でしたが、
東日本大震災が発生したため参加を断念することに。
代わりにスタッフが参加。
ピアノお届けの視察を兼ねて東北に向かった際に立ち寄り、「スマイルピアノ500」と記して植樹をしました。
植樹祭が行われたのは、岩手県一関市室根町(むろねちょう)の「ひこばえの森」。
東日本大震災の影響で、人や町はもちろん、
海を中心とする自然や漁場も大きな被害を受け、海の復興を祈念した植樹祭。
木を植えた場所が、やがて森になり、川を潤わせ、山や田畑に恵みを届け、海の栄養となることを考えならが、「スマイルピアノ500」として、1本のナラの木の苗を植えました。
植樹してから、今年で12年。
ナラの木の成長が気になります。
昨年、2022年の9月に、岩手県一関市の小学校開校式で演奏した際、担当者が「森は海の恋人」の実行委員長だったというご縁から、
2023年に行われるイベントには、私も参加したいとおはなしをしました。
イベントでは、ステージ組んでピアノコンサートを行う企画を進めています。
とても楽しみです。
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