ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。1月26日(木)は、『今つらい、君の話を聞かせてほしい』をテーマに放送。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)と、臨時教頭のとーやま委員(グランジ・遠山大輔)が、しんどい気持ちを抱える10代リスナーと電話をつなぎ話を聞きました。
そのなかから、髪の色が学校で認められずつらい思いをしているという、18歳の女性リスナーとのやり取りを紹介します。
◆『今つらい、君の話を聞かせてほしい』18歳・女性リスナーの話
このリスナーは、3月11日に卒業式が控えている高校3年生です。もともと髪の色が茶色くて高校には申請書も提出しているのですが、事情を知らない先生から「髪を染めている」と指摘されることがあるといいます。そのために、黒や黒に近い色に染めたのですが、今度は色落ちがひどくなりどんどん明るい色になってきてしまい、余計に染める回数が増えているとのこと。「大人が理解してくれないので、ここで吐き出したい」と、今回登場しました。
◆みんなの前で「その髪色で学校に来ていいと思っているの?」
こもり校長:「これが私の髪色です」という紙は、学校に提出しているんだよね? それでも言ってくるのは、なんでなんだろう?
リスナー:担任や学年の先生は事情を知っているからそんなこと言ってこないんですけど、地毛申請を出したときの色とも今の髪色は全然違うから「認められない」みたいな。
とーやま委員:それは、どんな先生が言ってくるの?
リスナー:一番ひどいのは、日本史の生活指導の先生です。
とーやま委員:ちゃんと事情を聞いてやるべきだよね。
こもり校長:なんなんだろうな……本当にむかつくよね。
リスナー:その先生の授業が始まると……「お願いします」とあいさつした後に、「あなた、その髪色で学校に来ていいと思っているの?」と、みんなの前で注意されて。
とーやま委員:ええっ!? でも、言い返すこともできないよね。
リスナー:言い返したら言い返したで面倒くさいな、というのがあるし。でも、なんで自分が言われなきゃいけないんだろうって……。染めたりして頑張っているのに、なんでそういうことを言ってくるのかな? って。どうしたらいいかわからなくて……。
こもり校長:うんうん。
リスナー:しかも、染めているうちに毛先とか痛んでくるし……それが悲しいしもう染めたくなくて。だから、今(の髪色)はちょっと明るいんですけど、それで学校に行ったら入れてくれなかったりして。
こもり校長:そこまでするんだ。
リスナー:始業式の日は、休み明けだから普通よりもチェックが厳しくて。そのときに「その髪色じゃ学校に入れられない」って言われて、始業式に出られなかったりとか……。
こもり校長:それは……なんかなぁ。
とーやま委員:3月11日の卒業式までに、あと何日かは学校に行くんだよね?
リスナー:そうですね。
とーやま委員:晴れやかな気持ちで卒業式に出たいのに、やっぱそこが引っかかるよね。
リスナー:卒業式の日に髪が明るかったら、「別室でやる」って言われています。
こもり校長:えーっ。
――ここで、別コーナーの時間になり一旦中断。
番組の
学校掲示板には、同じような経験をしたリスナーや共感したリスナーからのメッセージが多数届きました。
◆“1人ぼっちじゃない”ということを、君には知ってもらいたい
こもり校長:10分ちょいくらい待たせてしまったけど……
学校掲示板とか廊下(ツイッター)とか見てくれた?
リスナー:いっぱい見ました。学校の先生とかは全然理解してくれないけど、理解してくれる人がたくさんいるんだなと思ってすごく嬉しかったです。
こもり校長:俺は……今回この話を聞いて、その先生に対してすごくむかつく気持ちがあるわけ。「なんでそんなこと言うんだよ」って。でも、違う角度で見てみたら、その先生は自分のポジションのプレッシャーで、生徒にあたることでしか自分を誇示できないのかなとか……すごくいろいろ考えたんだけど。これは27歳の俺が思う感情なんだよね。
リスナー:はい。
こもり校長:でも(掲示板に書き込んだ)10代の子たちが、同じようにむかついているの知って、同じ感情を持っていることを知って「君は1人じゃないよ」って。今日、ここで吐き出してくれて、俺はすごく嬉しいと思う。1人ぼっちじゃないということを、君には知ってもらいたい。
とーやま委員:うん! 俺はこれからの話がしたくて……。その、言ってくる先生って、「なんで、これがダメなんですか?」って聞いたら、たぶんだけど明確な答えは持ってないと思うんだよね。おそらく、こういうルールだから、というのしか持ってない気がする。そういう大人って、世の中にたくさんいるのよ。
リスナー:はい。
とーやま委員:みんなの意見は違うのに、その人の一存で「これをやっちゃいけない」とか、「これを言っちゃいけない」とか……なんで? みたいなことが、世の中にはたくさんあふれていて。気を抜いたらそっちにまみれてしまいそうになるのよ。でも、(このリスナーは)間違ったことはひとつもやっていない。これからもおかしなことがたくさんやってくるけど、その時は今回の気持ちを思い出して戦ってほしいし抗ってほしい。ときには「ここは(自分の意見を)曲げとくか……」みたいなこともあると思うけど、基本、今自分が思っていることを(これからも)大切にしてほしい。
リスナー:はい!
◆卒業式のために「染めようと思っています」
こもり校長:卒業式はどうしようと思っているの?
リスナー:(髪色が)明るいと別室と言われているから、染めようかなって。
こもり校長:うん。
リスナー:染めてもすぐに色落ちしちゃうから、今は結んで(明るい部分に)スプレーしたりしているんです。髪をおろしたいときは……おろしてスプレーするとバレちゃうから、カツラも買ったんです……。
とーやま委員:そこまでやらないといけないかね!?
こもり校長:ね! めっちゃすごい努力してるわ。
リスナー:それでも「ダメ」って言われるときもあるし……。卒業式は写真も撮るからカツラで行くのは恥ずかしいな、というのがあって染めようと思っています。
こもり校長:そこに対しては、どういう感情があるの?
リスナー:自分らしい髪で出たいというのはあるけど、それは学校側が認めないから……なんかな、という……。
こもり校長:納得はしていないし、「なんでだよ」という気持ちと、悲しい気持ちもあるのかな?
リスナー:そうですね、悲しいです。
とーやま委員:でも、卒業式は出たいもんね。
リスナー:そうですね。1人別室は嫌だし、友達との最後の思い出だから出たいです。
こもり校長:3年間逃げずに努力したから卒業できるわけだからね。どこかで逃げたり、先生から単位をもらえなかったら、君は卒業できなかったかもしれないんだから。卒業できるってことは、マジで向き合った証拠だと思う。だから、卒業式は全力で楽しんだらいいよ。友達と楽しく笑顔で写真を撮って、校門に「ありがとうございました」って胸張って言ってやるぐらいにしたらいいと思う。キミはめちゃくちゃ頑張ったよ。だから、卒業式は胸張って行ったほうがいいよ。むかつく先生に何も言わせないように、ちょっとでも隙を見せんなよ!
リスナー:絶対に見せないです。勝ちますね!
こもり校長:おー! やってやろうぜ! 最高の卒業式にしようね。
リスナー:はい!
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、とーやま委員(マンスリー教頭/グランジ・遠山大輔)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/lock/