藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。1月21日(土)の放送では、サッカー元日本代表の石川直宏(いしかわ・なおひろ)さんをゲストに迎えて、お届けしました。
(左から)藤木直人、石川直宏さん、高見侑里
◆石川直宏から見た「W杯カタール大会」
石川さんは、1981年生まれ、神奈川県出身の41歳。小学生の頃から地元のクラブチームでプレーし、中学では横浜マリノスJrユース追浜に所属、高校からは横浜マリノスユースに昇格します。そして、2000年には横浜F・マリノスのトップチームに昇格し、Jリーグデビュー。その後はFC東京への移籍を経て、23歳以下で編成されたオリンピック代表、そして日本代表にも選出されるなど活躍し、2017年のシーズンをもって現役を引退しました。
藤木:昨年末の「W杯カタール大会」日本中が大盛り上がりでしたね! 石川さんも観ていらっしゃいましたか?
石川:もちろんです。寝不足でしたね(笑)。
藤木:アジア予選は苦労する場面も多く、試合内容も含めて“日本代表離れ”みたいなワードも聞きましたけど、いざ本大会が始まったら、ドイツに勝ち、スペインにも勝ち、一気にボルテージが上がりましたよね。
石川:たくさんの重圧を受けるのが日本代表選手ですけど、その重圧を力に変えることができるのも、あのピッチに立つ選手たちの特権です。そういう姿を見せてくれたことで(サポーターにも)一体感を作ってくれて、最終的に日本中を熱狂させてくれたなと思います。
◆石川直宏が考える日本代表の戦い方
藤木:日本代表の戦い方として、これからどこを目指せば良いのでしょうか? アジアで戦う日本代表の戦術なのか、W杯で勝ち上がっていくための戦術を磨いていくのか。
石川:非常に難しいです。(W杯では)日本に対してドイツもスペインも非常に苦労していましたが、アジアにおける日本って、そういう(ドイツやスペインのような)立場なんですよね。つまり、相手が研究して守ってくるので、そこをこじ開けるのは容易ではありません。
ただ“受けて立つ”というよりは、そうされたときに、次の一手、二手をアジア(での戦い)でもしっかり持っておくことが大事だと思います。相手に引かれてスペースがない……そこをどのようにこじ開けるか、という駆け引きを(試合中に)ずっと続けてしまうと、相手にワンチャンスをモノにされて負けてしまう。そういうシーンが予選でもありました。
ですので、今回のスペインやドイツを相手にしたときのように、次の二手、三手をしっかり持っていく、そういう引き出しや判断(が必要)。そして、それを実行する力が大事になってくるんじゃないかなと思います。
藤木:チームとして“崩し方の引き出し”などの戦術面をブラッシュアップすべきなんでしょうか?
石川:そうですね。どの選手も、チームが目指すサッカーのなかで最大限の力を発揮し、そのうえでプラスαをもたらしていく。“日本がこれからどこを目指すのか”というところも含めて、そのベースのさらなる積み重ねが大事になってくると思います。
藤木:本大会前に、三笘薫(みとま・かおる)選手が「チームとしての決まりごとが少なすぎる」と言っていました。本大会での活躍でつい見逃してしまいがちな“日本代表がこれから見直していかなきゃいけない部分”というのもあるんじゃないかなと思うのですが。
石川:おっしゃる通りです。これから選手もどんどん変わっていきますし、“どの選手をベースに”というよりは、“どのサッカーをベースにして選手をチョイスしていくか”という考え方になっていくと思います。
三苫選手の言葉じゃないですけど、ワールドカップ期間のなかで、選手同士で一緒にいる時間がけっこうあったと思うんですよ。そのなかで相当なコミュニケーションを取ったと思うんですよね、それが大事なんです。
今の日本代表の選手たちのほとんどは海外でプレーしているので、(日本代表の)試合があっても、パッと帰ってきて2、3日で調整して、試合が終わったらすぐ帰ってしまうので、そんな日程のなかでも、監督もそうですけど、選手たちがお互いに歩み寄りながら、まずはチームとして、みんながどのようにプレーするかを描けるベースをつくり、そのなかで選手それぞれの特徴を活かしていくことが大事になってくると思います。
次回1月28日(土)の放送は、全日本ボウリング選手権大会を最年少優勝した斉藤翔選手をゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに!
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聴取期限 2023年1月29日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/beat/