パーソナリティをつとめるクリエイティブ・ディレクターの鈴木曜さんが、
様々な分野で活躍している方をゲストにお迎えし、
自分と向き合い、心を"整える"ことそのヒントを探していきます!
第22回ゲストは、彫刻家の洞山舞さん
2月に鈴木曜さんが関わったイベントで作品を作ってもらい一緒にお仕事をした仲
ラジオ初出演という彫刻家の洞山さんに
彫刻家のお仕事や、整う時間・方法をお聞きしました。
Q:いつから彫刻を始めましたか?
A:彫刻を始めたのは高校1年の時、彫刻は360度どの角度からでも手を加えて形作ることができる。
多角的な視点で物事を捉えながら空間に表現する面白さを感じた。
Q:彫刻と向き合う時、立体に物事を捉えるのは難しいのでは?
A:最初は平面的に捉えて難しかった、数をこなしていくうちに裏側も見れるようになった。
頭の中で3Dデータみたいにぐるぐる回る。
Q:鉄を用いた作品を作っている理由は?
A:大学時代にハワイのキラウエア火山に行った時、
島一面がドロドロに溶けた溶岩に覆われた壮大な景色が広がっていた。
大地が破壊されながらも新しい形が創造されていく大自然における破壊と再生が美しく
偶発的に生まれる形を生かした作品を作りたいと思った。
ちょうど大学で鉄を素材とした授業が行われて鉄をドロドロと溶かして作品を作っていた。
それが融合したのがキッカケ
Q:鉄ならではの面白さは?
A:ガス溶接と、鉄をガスで溶かして切る=溶断技法を用いていて、
空間に鉄のドローイング、線画のようなものを連想させる抽象的な作品を彫刻している。
鉄は工業規格の印象が強い素材ですが、熱を加えることで粘土のようにドロッとしなやかで柔らかい側面もあり
妖艶な美しさがある!空間に自由に表現できる。
Q:どういう風に絵を作っていく?
A:自分の筆の役目をするのが「ガスバーナー」、ガス溶接機を使ってひたすらゆっくり鉄をゆっくり溶かしていく
【洞山舞さんの自分と向き合って整う曲】
さよならColor feat.忌野清志郎 / ハナレグミ、クラムボン、Nathalie Wise
院生時代に彫刻家として活動していくと決めたときに聴いていた曲。
自分の生み出す表現や作品を信じながら、自分を貫いていく大切さだったり
「それでいいんだよ」と言われている気がした。
Q:整える時間や、自分と向き合う時間は?
A:仕事終わりの帰り道歩いている時間が好き、机に向かって考えるよりもアイデアが出てくる
整う場所は、地元・岐阜に帰った時に必ず行く山の麓のお寺の中にある温泉!
岐阜の田園風景が一望出来て、お湯がトゥルントゥルンです!
お寺の精進料理も美味しくて、心も体もリセットされて整う。
Q:身だしなみで意識しているのは?
A:爪、お手入れしないと鉄粉が居続けるので常にキレイにして整えている。
洋服はこだわりがなくて父のパーカーや母が昔着たものを着てる。
服の手入れはしてない。
Q:作品を作るときの精神状態は?
A:追い込んでトランス状態にもっていく、その時、素材・物質と自分が混じり合う感覚になる。
Q:これから挑戦していきたいことは?
A:ステンレスを使った抽象表現における、パブリックアート=公共彫刻を勉強したい。
ステンレスは公共彫刻の素材として、
安全面や耐久性の面で適しているので加工方法や専用の溶接技術の基礎を習得したい。
今年6月にニューヨークに留学を予定している、
現地の風土に身を置いてパブリックアートの世界を研究しながら制作に取り組むことで
自分の作品に文化的な独自性や新しいスケール感が吹き込まれたいいと思う!
【鈴木曜の放送後記】
物腰が柔らかく、鉄を溶接しているようには見えませんが、そのギャップが魅力的だった
自分を追い込んで、鉄と融合するような感覚!自分も追い込んでいこうかと思った。
トーク模様は、radikoタイムフリーやAuDee、
ポッドキャストで聴く事が出来ます。
そして、番組では、あなたの「整う曲」へのリクエストや
「自分と向き合う」と聞いて思うことなど、メッセージを募集しています。
採用させて頂いた方には、
グルーミングブランド「AUGER」の
オリジナルキャップ(非売品)、または、コンパクトミラー(非売品)をプレゼントします。
どちらが希望かもお書き添えの上、番組HPのメッセージフォームから、送って下さい。
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