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小坂さんは、1995年生まれ。秋田県ご出身。
東京海洋大学在学中にフリーダイビングと出会い、その後世界でも例がなかった
『素潜りでマグロを獲る』ことをテーマに各地を潜り歩き放浪生活へ。
2020年には、184cm, 63kgのイソマグロを突くことに成功し、
日本人としては歴史上初となる『スピア・フィッシングの世界記録』を樹立していらっしゃいます。
「スピアフィッシングっていうのは、もりを使って、素潜りで魚を獲ることで
縄文時代からあるような、古い漁法です。
僕は、海でやっていて、マグロを獲りたくてずっとやっています。
マグロを獲るには、自分も高めないといけないので、トレーニングもしています。
スピアフィッシングを生業にしている人は世界でもほとんど居ないんですけど、
僕はライフワークとして生活の中心にやっています。」
イソマグロは、寝ている状態でも人間では追いつくのが難しいほどの速度で泳ぎ、
生息しているのは、深水15m~50m です。
そんなイソマグロですが、小坂さんが目標としているのは、100キロのイソマグロ!
「100キロのイソマグロっていうのは、イソマグロ界で一番大きい部類になるんです。
大きいのは警戒心が強くて、深いところにいるので、25m~30mは潜らないといけないですね。
建物でいうと、10階くらい、ですかね。
もともと泳げなかったので、人一倍臆病なので、命懸けで…常に恐怖心があります。
でも、僕の根底には好奇心があります。」
実際に潜る際には、ゴムで自身と繋がっているモリのみを持ち、マグロを追いかけて突きます。
仕留めた場合は、モリの後ろ付けた、ロープと浮に絡まらないように水面に上がり、
浮を掴み、マグロとの引っ張り合いをおこないます。
「水面で浮かびながら、マグロと引っ張り合います。
踏ん張りが効かないので、ダイレクトに魚の力を感じます。
80cmで5キロくらいのカンパチでついても、慣れていないと沈められて溺れてしまいます。
あと、大きなサメがいるような場所もあるので、
そこに生身で放り込まれると、自分が生き物としていかに弱いかを感じます。
4mとかのサメが真下から来て、睨み合いになると、品定めをされている感覚になります。
なので、常に生き物として自分も強くないとって意識しています(笑)」
そんなプロスピアフィッシャーの小坂さんを追った
ドキュメンタリー映画『MISSON 100』のプロジェクトが進行中。
▼公式サイトはこちら
https://www.mission100film.com
「かれこれ、7、8年、一人でイソマグロを追いかけて、
いろんな所を潜ってきたんですけど、2年ほど前にマグロを追って訪れた
とある島で、水中写真家や映像作家の方と出会って、僕の話を映像化しよう、と
いう話になって、動き出しました。
熟練のフリーダイバーなので、みんな素潜りで撮影しています。
100キロを突くまで付き合ってくれる、とのことです。
…愛想を尽かされなければ(笑)」
現在撮影、3年目。
一昨年撮影中に、86キロという新記録を達成し、100キロへの期待が高まります!
▼途中報告会が、2/4(土)と2/5(日)東京・青山にて開催予定。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.mission100film.com/event/
来週も小坂さんにお話伺います。
M. 世界各国の夜 / VIDEOTAPEMUSIC