紙芝居作家・つのゆいこ、紙芝居の魅力は「人と人をつないでいくところがあるように思います」

放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00~15:50)。2月5日(日)の放送は、紙芝居作家・つのゆいこさんをゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)小山薫堂、つのゆいこさん、宇賀なつみ



もともと絵を描くことが大好きで、美術大学に進学したつのさん。紙芝居を始めたきっかけについて、「その当時から1枚の絵だけで終わるんじゃなくて、お話がついているといいなと思っていました。ずっとそういうものに心惹かれていたんですね」

絵本を作っていたと同時に、舞台美術や演劇にもすごく興味があったそうで、「劇団でお芝居をしていたときもあって、“何かひとつできたらいいな”と思ったときに、絵とお芝居があるから紙芝居かなと。何も考えないで始めてしまったというのが最初でしたね(笑)」と笑顔をのぞかせます。

紙芝居をフランスで伝える活動をしてきたつのさん。そのきっかけは、父の仕事の影響で、0~3歳までの幼少期をフランスで過ごしたとあって「紙芝居を作り始めたときに、子どもに向けたものを作るので“子どもの心を取り戻したい”と思って。じゃあ、自分が子どもの頃に過ごしていた“フランスに行ってみたいな”と思って、思い切って行きました」と振り返ります。

Facebookでつながっていた現地の人に、「フランスで紙芝居をしたい」と相談してみたところ、「そういう団体が実際にあって、その人のおかげで当時はいろいろなところで紙芝居をさせていただくことができた」とつのさん。

現地ではとても好評だったようで「こんなに人に喜ばれたというのが、ビックリするくらいの初めての経験でした。紙芝居というものも、向こうの人でも『こんなに素晴らしいものがあるんだ』って感動してくれたなんて」と手応えを実感したことを明かします。

すると小山からは「紙芝居はフランスで何ていうんですか?」との質問が。つのさんによると、フランスでは“Kamishibaï”で、それを聞いた小山は「日本語なんですね!」とビックリ。

つのさんは「最後のiにトレマをつけた表記をします。2018年には、フランスのラルースのフランス語辞典に、“Kamishibaï(紙芝居)”という言葉がフランス語として載りました」と補足します。


つのさんが、スタジオで紙芝居を披露中



2020年にフランスから帰国し、現在は日本に住んで活動しているつのさん。あらためて、宇賀から「紙芝居の魅力って何だと思いますか?」と問われると、「絵本はひとりで没頭して読むけど、紙芝居の場合は、人がいて、そこでみんなで見るもの。紙芝居の中身が広がっていく感じがするんです。みんなで分かち合う。さらに自作で自演していくと、心の扉が開いていくみたいな印象が見る側にもあるみたいで。急に仲良くなったりすることもあるんです。人と人をつないでいくところがあるように思います」と語っていました。

この日スタジオでは、つのさんが2人の目の前で紙芝居を披露する場面も。「おしまい」とつのさんが紙芝居の終わりを告げるや否や、2人の大きな拍手に包まれ、宇賀は「すご~い! (箱のなかに)主人公が本当に居るというか、生きているような感じがしました」と感動しきり。

小山も「なるほど~! この絵がまたかわいいというか、すごくいい絵ですね。ただ読んでいるだけじゃなくて、このなかの主人公とつのさんがお芝居をしているような感じ」と感想を口にしました。

つのさんによる紙芝居の模様は、「radikoタイムフリー」で聴くことができますので、ぜひチェックしてみてください(※聴取期限:2023年2月13日(月) AM 4:59 まで)。

次回2月12日(日)の放送も、どうぞお楽しみに!

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2023年2月13日(月) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です⇒ 詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/

コンテンツ一覧

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.70 音声

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.70

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.69 音声

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.69

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.68 音声

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.68

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.67 音声

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.67

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.66 音声

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.66

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.65 音声

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」vol.65

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」2024年9月 音声

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」2024年9月

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」2024年8月 音声

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」2024年8月

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」2024年7月 音声

日本郵便SUNDAY'S POST番外編「心のままに」2024年7月

加藤登紀子 父に大反対された“東大進学”「女性は大学を出てくれないほうが嬉しい、みたいな風潮があったんですよね」 記事

加藤登紀子 父に大反対された“東大進学”「女性は大学を出てくれないほうが嬉しい、みたいな風潮があったんですよね」

復興に励む石川県輪島市から届いた生の声 小山薫堂「復興支援のためにもやっぱり行くことが大切ですね」 記事

復興に励む石川県輪島市から届いた生の声 小山薫堂「復興支援のためにもやっぱり行くことが大切ですね」

「富士山頂郵便局」で働く局員の“特権”とは?「日本一高いところにあるので空が綺麗」「邪魔するものがないので、すごく星が見えます」 記事

「富士山頂郵便局」で働く局員の“特権”とは?「日本一高いところにあるので空が綺麗」「邪魔するものがないので、すごく星が見えます」

人気小説「泣くな研修医」中山祐次郎“世界の不公平”に衝撃を受け進路を決めることに「医者になって現地に訪れて傷ついた人を救いたいと…」 記事

人気小説「泣くな研修医」中山祐次郎“世界の不公平”に衝撃を受け進路を決めることに「医者になって現地に訪れて傷ついた人を救いたいと…」

食品サンプルを作って93年 老舗イワサキ・ビーアイの“食品サンプル”を前に、小山薫堂&宇賀なつみ「お腹が空いてきますね(笑)」 記事

食品サンプルを作って93年 老舗イワサキ・ビーアイの“食品サンプル”を前に、小山薫堂&宇賀なつみ「お腹が空いてきますね(笑)」

春休み、卒業旅行、GW…「地球の歩き方」前編集長・宮田崇がおすすめする“今年中に行くべき場所”とは? 記事

春休み、卒業旅行、GW…「地球の歩き方」前編集長・宮田崇がおすすめする“今年中に行くべき場所”とは?

「相場は大体3ケタです」切手の博物館 学芸員・田辺龍太が所有する一番自慢の切手とは? 記事

「相場は大体3ケタです」切手の博物館 学芸員・田辺龍太が所有する一番自慢の切手とは?

宇賀なつみ「本当にいりますかね…?」本音をポツリ…ラジオ番組「SUNDAY’S POST」独自企画で“手編みマフラー”をプレゼント? 記事

宇賀なつみ「本当にいりますかね…?」本音をポツリ…ラジオ番組「SUNDAY’S POST」独自企画で“手編みマフラー”をプレゼント?

モンブラン用、グラタン用、ハーゲンダッツ用…スプーン作家・宮薗なつみ“ものづくり”へのこだわり「自分自身も楽しく作るということを大切に」 記事

モンブラン用、グラタン用、ハーゲンダッツ用…スプーン作家・宮薗なつみ“ものづくり”へのこだわり「自分自身も楽しく作るということを大切に」