女優、ビッグバンド「渋さ知らズ」のメンバーとして活動する玉井夕海がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「サステナ*デイズ」(毎週木曜 11:30~13:00)。“子どものあした 大人のきょう”をテーマに、子どもたちが安心して暮らせる未来のために、「SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)」の考えを軸にした“新しい毎日”を提案します。
1月19日(木)のテーマは「“紙(PAPER)”の中に探すSDGs」。SDGsに真摯に取り組んでいる企業「日本製紙クレシア」マーケティング部・齊藤さんをゲストに招いて「牛乳パックのリサイクル」について話を伺いました。
(左から)「日本製紙クレシア」齊藤雄太さん、玉井夕海、「日本製紙クレシア」長谷川敏彦さん
“価値ある紙資源”として注目されている「牛乳パック」。今回の放送では、牛乳パックに高品質なパルプが使われている理由や、再利用されて実際に製造されているものを紹介しました。
◆「牛乳パック」が「紙資源」として優れている理由は?
玉井:牛乳パックは紙資源としてどんなところが優れているのでしょうか?
齊藤:牛乳パックをはじめとする紙パック製品は、印刷された外側と、内容物が入っている内側の両方にポリフィルムが貼られています。その間の繊維には、長くて太くて丈夫な針葉樹の高品質パルプが主に使われています。
針葉樹の繊維は長くて太いため、紙の丈夫さや強度を出すために用いられることが多い原料です。針葉樹の繊維は、牛乳パックのなかにある液体をしっかり守ることができて、紙パックのような形で食品に直接触れるものに関しては、古紙の原料を使用していません。
玉井:そうなんですか!
齊藤:初めて加工されたパルプ、いわゆる「バージンパルプ」と言われるものが原料として使用されていますので、非常に優良な原材料となっています。
◆より多くの人に再利用してもらえるように…
玉井:クレシアでは、独自のポリフィルム除去方法で牛乳パックについているポリフィルムを取り除いているそうですね?
齊藤:はい。日本製紙クレシアが独自開発したポリフィルムの除去方法「マルチスクリーン製法」で、牛乳パックや紙パックの表面に付けられているポリフィルムをきれいに剥がし、高品質なパルプのみを取り出して、再生紙として利用しています。
玉井:牛乳パックを再利用されている方はたくさんいらっしゃるのでしょうか?
齊藤:まだまだ少ないんじゃないかなと思っているので、こういった情報を発信させていただきながら、より多くの方に再利用していただくような活動をしていきたいと思っています。
◆ティッシュやトイレットロールの一部に
玉井:高品質なパルプが取り出されたあとは、ティッシュペーパーやトイレットロールの一部に生まれ変わっています。余談ですが、日本で最初にティッシュを製造したのは、日本製紙クレシアさんだそうですね。すごい!
齊藤:1964年に日本で最初にティッシュを製造したのが、当社の日本製紙クレシアです。
玉井:今では当たり前にあるティッシュですが、始まりがあるということですね。私は日本製紙クレシアさんの「スコッティ フラワーパック 3倍長持ち トイレットロール」をずっと使っているのですが、こちらにも牛乳パックが再利用されているんですよね?
齊藤:はい。牛乳パックを原料にしたパルプを使用しています。
玉井:日本の生活のなかにいろんな紙がありますが、みなさんも使い終わった牛乳パックはそのまま捨てずに、洗って、開いて、乾かして、ひもなどで縛って、まとめて回収ボックスに入れてくださいね。
▶▶この日の放送は音声アーカイブ「AuDee(オーディー)」でも配信中です。
<番組概要>
番組名:サステナ*デイズ
放送日時:毎週木曜 11:30~13:00
パーソナリティ:玉井夕海
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/sustaina/