BiSHのアイナ・ジ・エンドがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! アイナLOCKS!」。2月28日(火)の放送では、3月22日(水)にリリースされるBiSHのラストシングル『Bye-Bye Show』について、レコーディングなど制作エピソードを伝えました。
アイナ:BiSHは6月29日に東京ドームでワンマンライブをおこなって、その日をもって解散します! はい、BiSHは解散します……もう残り少ないね。え、どうしよう……? 清掃員(BiSHのファン)のあなた、悔いはないですか? 私は……悔いはある。あるぞ! ホールツアー(※)で、その悔いを晴らしていきたいと思っております。ホールツアーで会いたい!
そんなこんなで『Bye-Bye Show』が出るんですけど、『Bye-Bye Show』は、BiSHのラストシングルです。ついに来た! 本当のラストシングル、本当の最後ですね。ミュージックビデオももうアップされていて、配信も始まっております!
(※3月8日から5月25日まで開催する、全国27都市29公演をまわるツアー『PUNK SWiNDLE TOUR』)
◆ラストシングル『Bye-Bye Show』は「なぜか泣けてくる、そんな曲」
アイナ:この曲の作詞作曲は、なんとTHE YELLOW MONKEYの吉井(和哉)さんです。BiSH結成当初からのプロデューサーでありマネージャーの渡辺(淳之介)さんが、イエモンが大好きなのね。イエモンの『SPARK』っていう曲をオマージュした『スパーク』っていう曲を出したり……BiSHの最初(2015年)に出した曲が『スパーク』なんですよ。だから、深い深い尊敬があります。そんななか、ラストシングルを吉井さんが書いてくださったんですけど、8年前は想像できなかったです。
この曲を初めて聴いたとき、一言では言えないんですけど……この曲には、感情がめっちゃ溢れて強く爆発するような瞬間がないと思いました。ひたすら続く刹那的な気持ち……じんわり心の奥を優しく引っかかれているような時間が続く、そんな曲だと思いました。爆発しないところがとても好きでした。お家で聴いていても、お家で歌ってみても、お家で振り付けしていても、とにかく涙がほっぺたにツーってつたってくるんですよね。悲しくて泣くんじゃないのよ。なぜか泣けてくる、そんな曲やなって思いました。
◆レコーディングエピソード
――イエモン吉井の差し入れ効果!?「いい歌がうたえた」
アイナ:レコーディングではびっくり情報があってね、吉井さんがお団子を買ってきてくれたんです。それも高級系の……ちっちゃいのに質量があって、めっちゃおいしかったのね。
食べる前に、吉井さんに「これ喉にいいですよ」って言われたの。私、“お団子が喉にいい”って言われることが人生初めてで「本当ですか!?」って思ったんですけど、食べてびっくりしたの! みたらし団子だったりいろんな味があったんですけど、お団子のタレが粘膜に1ミリ単位で張り付くようなねっとり具合だったの……! 「お団子のタレって、こんなにねっとりしてておいしいんだ!」ってびっくりして、実際にいい歌がうたえた! 吉井さんのお団子のおかげです(笑)。
――「今日が最後のレコーディングだ」「マスクの下が涙でぐちゃぐちゃに」
アイナ:レコーディングはチッチが1発目に歌ったんだけど、私の前に吉井さんが背中を向けて座ってたの。その向こう側にガラス越しのブースがあったので、私は吉井さんの背中越しにチッチを見てたんだけど……なんかね、すごく尊かった。
8年前、すごい狭いスタジオで(BiSHの楽曲を多く手がける)松隈(ケンタ)さんとみんなで床に座って、1日3~4曲レコーディングしてね。お世辞にも「歌がうまい」と言えた感じじゃなかったんだけど、あの日から8年経って……「今日が最後のレコーディングだ」って。そんな日に、「THE YELLOW MONKEYの吉井さんがいる」って……! 感慨深いとか、言葉じゃ説明できないような気持ちで……マスクの下が、涙でぐちゃぐちゃになりました。でも泣いたら歌えないんで、深呼吸して……深呼吸深呼吸で、チッチが歌ってる時間を過ごしましたね(笑)。
吉井さんは、特に何のオーダーもしなかったんです。「もっとロックに歌って」とか「もっとこうして」とかがなくて、たぶん私たちに歌心を預けてくれていたんだと思う。だからチッチも、いつものように強みのある声で、音符のようなしっかりとしたブレスをして。8年間培ってきたチッチの歌でマイクに向かっているのを見て、私は「BiSHで歌えてよかったな」、「この人、かっこいい歌うたうな」、「私も負けないように、最後のレコーディングしなきゃいけないな」と思いながら……そんなレコーディングでしたね。
レコーディングが終わってスタジオを出たら、すごく風が吹いていたんです。めちゃくちゃ寒かったはずなのに、なんか心がじわってあったかくて、そんな気持ちのまま家に帰った記憶があります。
――リンリンの緊張した硬い声が「“意を決した時のさよなら”に聴こえて」
アイナ:好きな歌詞を1個紹介したいなと思って……「チンタラ生きても仕方ない 私たちは人間という花 繋いだ手と手離したらさよなら さようなら さよなら」っていうフレーズです。私はこのフレーズで、何回涙をしたことかな、と思うんですけど……。
レコーディングでは、リンリンが緊張して声が硬かったんよね。でも、リンリンが歌う最後の「さよなら」は、その硬い声が“意を決した時のさよなら”に聴こえて。「ベスト・オブ・リンリン賞やな」と思いました(笑)。その硬くなった気持ち・心・声で、逆にいい作用が働いたんじゃない? って思ったので、ちょっとしゃべらせてもらいました。
時間が足りないので……来週(3月7日)も、このまま『Bye-Bye Show』の話をしようかなと思います。よかったら、来週も参加してね。
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聴取期限 2023年3月8日(水)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/lock/