放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00~15:50)。2月26日(日)の放送は、当番組のパーソナリティである宇賀自らがゲストとして異例の登場。自身初のエッセイ「じゆうがたび」(幻冬舎)について、さらにはフリーになってからこれまでの活動を振り返り、今の心境を語りました。
(左から)小山薫堂、宇賀なつみ
宇賀が「今週のゲストは、わたくし宇賀なつみです! よろしくお願いします」と自ら紹介すると、小山は「すごいですね、自分の番組に自分がゲストで登場するなんて(笑)」と笑顔をのぞかせます。
2月22日(水)に発売となった宇賀のエッセイ「じゆうがたび」のタイトルは、実は小山の考案によるもの。「このタイトルだけで1万5,000部ぐらいいきますね」と自信満々に語り、笑いを誘います。
宇賀は「先に(エッセイの)原稿を読んでいただいて、『タイトルをつけてください』とお願いをしました。原稿の裏にスラスラ~と『じゆうがたび』と書いてくださって」と振り返りつつ、「(そのタイトルを見たときに)“すごくいい!”と思って。“自由”と“旅”が入っていて、“うがたび”にもなっている。人によっては“自由型の旅”ととらえる方もいて、いろいろな意味にもとれるので、すごくいいものになったなと思います」とお気に入りの様子。
宇賀が「率直に、読んでみてどうでしたか?」と感想を求めると、小山は「まず文章が上手い!」と絶賛。「記憶力がすごいと思いました。幼い頃から今までの自分の人生を、やや日記風で旅と絡めながら綴っているんですけど、そのときの状況、ディティールなんかもちゃんと書いてあるんです」と話します。
「じゆうがたび」を執筆するにあたり、「小学校高学年から書き続けていた日記を全部読み返しました」と宇賀。「薫堂さんと初めて出会った日のこととかも、その日の言葉で書いてあるんです。だから覚えているんですよね。それこそ、局アナ時代のときの話とか、あのときにこういうことがあったとか、読んでいたら風景が蘇ってきて。“これは書かなきゃ!”みたいな感じで書いていきましたね」と言い、記憶の“タネ”を明かします。
「じゆうがたび」を手にする宇賀なつみ
当番組がスタートした2019年4月に、フリーアナウンサーに転身した宇賀。小山からの「独立をしてもう4年になりますよね。この4年間を振り返ってみて、どうですか? 自分が思い描いていたフリーになったときの思いと、今を比較してみるとどうですか?」との質問に、宇賀は「当時は、“2年ぐらいお仕事があったらいいかな?”とか思っていたので、こんなにいろいろなお仕事をやらせていただけるとは思っていなかったですし、想像していた1万倍ぐらい、今は楽しく生きています」と声を弾ませます。
そして、「局アナになることが夢だったので、その夢を叶えていただいて、本当に素敵なお仕事をたくさんさせていただいた」と局アナ時代の経験に感謝しつつ「でも、勇気を持って辞めて“1人でやる!”って決めたら、一気に持ち物が減ったんですよね。
時間とかシフトみたいな拘束がなくなったし、肩書きもなくなって所属もなくなったら、なんか逆に入ってくるものがすごく増えていきました。薫堂さんとの出会いもそうですし、いろいろな方と出会ってすごく仲良くさせていただいています。生まれ変わったぐらい、すべて変わりましたね」と実感を語ります。
また、小山からの「宇賀なつみがすごいのは、どこの事務所にも入らずフリーで、しかも人を雇わずに全部1人でやっているでしょ? 請求書も自分で書くわけですよね。それは不安ではなかったですか?」との問いには、「むしろ強みになると思っていました」と胸を張ります。
「経理も自分でできる、メールや電話も自分で対応できるってなったほうが、もしアナウンサーとしての仕事がゼロになっても、何かまたできる可能性があるじゃないですか。誰かの経理もできるし、誰かのマネージャーもできるし。だから練習のためにやっておこうと思いました。
せっかく入った大きな組織を離れるなら、また大きな組織に所属したら“意味がないな”と思って。フリーランスになるんだったら、本当のフリーランスになると決めて、“全部自分でやる”というのは今でも変わらないですね」という宇賀の言葉に、小山は「なかなか男前ですよね」とうなります。
すべての業務を1人でこなしている宇賀の姿を見た人からは「スケジュール管理とか大変でしょ?」などと言われることも。しかし、宇賀は「旅と一緒じゃないですか。飛行機を取ってホテルを押さえて、友達と待ち合わせをしてお店を選んで予約して……仕事も一緒ですよね」とあっけらかんと語ります。
さらに小山からは「仕事は、依頼してくる人に応対しないといけないじゃないですか。何が難しいって、自分で断るのが難しくないですか?」との質問が。
これに宇賀は「でも、断ります。ちゃんと断ります」とキッパリ。「断るときこそ、早く丁寧に」とこだわりについて触れ、「例えば、たまたまスケジュールでダメだったなら『どうしてもご一緒したかったんですけど、今回は……』と言ったらまた連絡をしてくれるかもしれないし、『今の自分のやりたいこととそぐわないから』とか『こういう仕事はお受けしていないんです』というのは、ハッキリと言います。濁すほうが失礼じゃないかな、と思うので」とその理由について語りました。
宇賀なつみ初のエッセイ「じゆうがたび」
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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/post/