TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。2月28日(火)放送のお客様は、歌手・岡本真夜(おかもと・まよ)さんと映画監督・雑賀俊朗(さいが・としろう)さん。自身の作曲法や楽曲「TOMORROW」にまつわるエピソードを、岡本さんが語りました。
▶▶この日の放送内容を「AuDee(オーディー)」でチェック!
(左から)岡本真夜さん、雑賀俊朗さん
◆サビをベースに曲を作る
雑賀:曲のアイデアって一気に降りてくるんですか? それとも部分部分をつなげていくものなんですか?
岡本:基本、私はメロディー先行です。メロディーも歌詞も、必ずサビからしか書けないんですよ(笑)。普段多いのは、サビだけ頭のなかでグルグルと回っていて、「あ、浮かんできたな」と思ったら、携帯にサビだけをまず録音をします。サビがないと、ほかのメロディーが作れないんですよ。
雑賀:なるほど。
岡本:ちょっと変わった作り方なんですけど、デビュー当時から変わっていないんですよね。楽器もほぼ使わず、頭のなかでだいたい仕上げて、デモテープの段階でピアノの伴奏をつけてアレンジャーさんに渡します。
雑賀:(映画と)ちょっと近いかなって思うのは、私の場合はスタートとクライマックスが大事で、「こういうクライマックスを観たい」と逆算するんですね。
岡本:一番伝えたい部分を先に仕上げるっていう点では一緒ですね。
雑賀:やっぱり、この映画を何のために作るのかっていうのは、作りながら考えたりもするんですよね。そうすると、ラストは面白くあるべきっていうのはいつも思うことですね。
岡本:近いです。(考え方が)一緒だと思います(笑)。
雑賀:録音するってことは、自分の歌声がメロディーになっていらっしゃるってことですか?
岡本:そうですね。
雑賀:そこからあとでピアノを合わせると?
岡本:ピアノは全部仕上がったあとからなので、基本は頭のなかで(全部)やっちゃいますね。ピアノは弾けるんですけど「曲を作るぞ」って構えてピアノの前に座ると、まったくメロディーが降りてこないんです。
雑賀:岡本さんは、どういう場所でメロディーがよく思い浮かんだりするんですか?
岡本:お風呂や駅のホーム、あとは洗いものをしているとき、ミシンをやっているときとかですね(笑)。
雑賀:ミシンってうるさいですけど、それでもメロディーが出るんですね(笑)。何か違うものに集中しているときに(メロディーが出たりする)?
岡本:おそらくは、無になれる瞬間にメロディーが浮かぶんじゃないかなと自分では分析しています。
◆シンガーソングライターになった転機
雑賀:私が岡本さんを知ったのは「TOMORROW」からなんですけど、あれはどういうときにできたんですか?
岡本:曲づくりを始めたのが、高校を卒業してすぐなんですね。私はもともと歌手を目指して上京をしたので、自分で曲を書くなんてことは一切思ってもいなかったんですよ。
雑賀:そうなんですか。
岡本:ピアノはやっていましたけど、デビューまでに2年半ぐらい期間があって、上京して最初の事務所の方と雑談をしているときに「曲を作ってみたら?」と軽いノリで言われたのが(作曲の)きっかけです(笑)。「だったらやってみようかな」と思って、なんとなく部屋で浮かんだ鼻歌を、当時はカセットテープに録音していました。
当時は3曲を同時進行で作っていて、そのなかの1曲が「TOMORROW」だったんですよ。自分では「こういうのでいいのかな?」と少し疑問を持ってスタッフに聴かせてみたら、「作れるじゃん!」みたいになりました(笑)。それで、「だったら自分で全部やっちゃおう」って思って、シンガーソングライターとしてデビューしたんですよね。
雑賀:そうだったんですか。最初から作曲がけっこう好きなのかなって思っていました(笑)。
岡本:不思議な流れですよね。
*
雑賀俊朗さんが監督を務め、岡本真夜さんが音楽(主題歌「カナリア」)を担当した映画「レッドシューズ」(朝比奈彩さん初主演作)は全国公開中。詳しくは公式サイトをチェック。
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜25:00~26:00
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/speakeasy/