俳優・石丸幹二がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「Grand Seiko THE NATURE OF TIME」(毎週土曜12:00~12:25)。各界で活躍するゲストを迎え、毎週1つのキーワードから“自分を支えている本質”を掘り下げて伺っていきます。2023年3月のマンスリーゲストは、女優・タレントの橋本マナミさん。この記事では「家族」についての話を伺った3月11日(土)放送の模様を紹介します。
(左から)石丸幹二、橋本マナミさん
山形県生まれの橋本さんは、13歳のときに「全日本国民的美少女コンテスト」で演技部門賞を受賞し、芸能界入り。グラビアアイドルとして人気を集めると、数々のバラエティ番組にも出演。また、女優としても、NHK大河ドラマ「真田丸」をはじめ、数々のドラマや映画に出演。現在、一児の母として子育てをしながら、幅広く活躍されています。そんな橋本さんは、いったい何を大切にしているのでしょうか?
◆30代に入って結婚を意識
石丸:このサロンでは、人生で大切にしている“もの”“こと”をお伺いしております。今回はどんなお話をお聞かせいただけますでしょうか?
橋本:「家族」についてのお話しをします。
石丸:ご結婚をされたのは、たしか……。
橋本:3年前の35歳のときです。20代の頃は仕事をしたかったので、結婚願望はなかったのですが、30代に入ってバラエティにたくさん出演させていただくようになってから“1人で頑張るのはきついな”って思ったり、1人で家でお酒を飲んでいると、(自然と)涙が出てきちゃったり……(笑)。
とにかく、人恋しくて不安だったから、自分が結婚に向いているかは分からないですけど、“結婚したほうがいろんなものがうまくいくのかな”と(思い始めました)。あとは子どもが欲しかったので。
石丸:そうなんだ。
橋本:31歳くらいから婚活をしていたんですけど、そのとき(自分には)「愛人にしたい女」みたいなキャッチコピーがついていたので、“結婚したいなぁ”と思っていても、パブリックイメージが先行してしまって、(お相手が)来ても“愛人オファー”とか、既婚者ばかりで(笑)。なかなか難しかったのですが、(最終的には)良い方と出会えたので。
石丸:ピンと来たんですか?
橋本:ビビビッと。
◆「結婚」が大きな転機に
石丸:ご主人は何をやっていらっしゃる方ですか?
橋本:医師です。
石丸:じゃあ、何かあったときも安心ですね。
橋本:でも、医師って勉強している科によって全然違うんですよ。(夫の専門は)小児科ではないので、例えば、子どもの具合が悪そうなときは、一緒にインターネットで調べていますからね(笑)。
石丸:お医者さまだからこそ、適当なことを言えないんですよ。今の結婚生活は想像通りになっていますか?
橋本:意外と(うまくいっています)。“同じ家に他人と住む”って、そんなにうまくいくとは思っていなかったんです。結婚するまで、同棲もしたことがなかったので。
石丸:家族と一緒に住んでいたとき以来、ということなんですね。
橋本:なので“大丈夫かな?”と心配だったのですが、(夫と)波長が合うのか、あまり相手にも干渉しないですし、だからといって、お互い飲み歩いたりするタイプでもないので……。そういう求めているものが一致するのと、ちょうど良い距離感があるので、“心配していたけど、結婚しても大丈夫だったな”と思いましたね。
石丸:それは素敵ですね、ベストパートナーですね。
橋本:この仕事は不安定なところも多いですけど、家族ができてからのほうが、安心して仕事に臨むことができるようになったので、私にとっては(結婚が)大きな転機だったかなと思います。
◆息子が「芸能界に入りたい」と言ったら…?
石丸:その後、お子さまに恵まれますが、ちょうどコロナ禍(の出産)だったんじゃないですか?
橋本:2020年の7月でしたので、ちょうど最初の緊急事態宣言が解除された頃の出産でした。
石丸:やはり、不安はありましたか?
橋本:ありましたね。やはり(新型コロナウイルスは)得体の知れないものだったので“コロナに罹ったらどうしよう”とか。私が産んだ産院は、出産時と産後は夫の立会いが大丈夫だったので安心できたんですけど。
石丸:そうだったんですね。
橋本:ただ(退院して)家に帰った後は、山形から母親も来られない、お友達も家に呼べないなかで、何も分からない育児をするのは結構大変でした。
石丸:そうですよね。その時期に出産された方は、その不安のなかで子育てをされていたと伺います。お子さんは、今おいくつですか?
橋本:もう2歳7ヵ月くらいですね。
石丸:早いですね。
橋本:本当に早いです! 子どもの成長が早すぎて“歳を取るわけだな”と思いますね(笑)。
石丸:(笑)。橋本さんならではの子どもとの接し方があったら教えてください。
橋本:まずは“怒らないこと”。いろんな育児本を読んだりして勉強をしていますが、それがすべてだとは思っていないですし、(子どもも)親が何を言っているかをまだ理解できていない歳なので、怒りすぎてしまうと、意味も分からないまま“すごく怒られている”というイメージがついてしまうので、彼の可能性が狭まってしまうのかなと思うようになって。
なので、何かダメなことをしても“なぜ、これをしてはいけないのか”という説明をしてあげる。例えば、イヤイヤ期で「お風呂に入らない」というときに、お風呂に入る理由を説明してあげる、というようなことを大切にしています。
石丸:理解するかどうか分からないけれど、大人と同じように扱うということですよね。
橋本:そうですね。理解はできないかもしれないけど、“何かは響いているはずだ”と思って話しています。
石丸:とても大事に向き合って育てていらっしゃいますが、どんな大人になって欲しいですか?
橋本:私も夫も共通しているのは、「親が引いたレールではなく、自分で運命を切りひらいていく」。私も(両親に)大反対されても、“これがやりたい!”ということを貫き通したので、そういう男性になって欲しいですね。
自分で責任を負わなくちゃいけないけれど、人生は一度しかないし、やりたいことにガツンと向かっていけるような、やりたいことが見つかるような人になって欲しいと思います。でも、「芸能界に入りたい」と言われたら、ちょっと反対しちゃう(笑)。
石丸:そうですか(笑)?
橋本:ちょっと厳しい世界ですから(笑)。
石丸:この世界にいる身としてはね(笑)。でもそこは、何を言ってきても「良いよ」って言ってあげてください。
橋本:そうですね。
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<番組概要>
番組名:Grand Seiko THE NATURE OF TIME
放送日時:毎週土曜 12:00~12:25
パーソナリティ:石丸幹二
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/nature/