文教大学 Presents 誰かに話したくなる英会話。
このコーナーでは、文教大学・阿野幸一先生と一緒に、今日覚えて、すぐ誰かに話したくなっちゃう英会話を学んでいきます!

日本人の美徳とされている謙遜の文化をそのまま英語に翻訳してしまったため、英語の文化圏では誤解を招いてしまうという、よくある事例です。
英語を上手に話す日本人が、
Your English is very good. と褒めてもらって、
本当であれば
Thank you. とお礼を言えばいい場面で
No, my English is not so good.
「それほどでもないです」のように相手のせっかくのお褒めの言葉を、部分的にでも否定してしまうようなものですね。
ご質問の、ゲームクリエーターのお話も、その技術を褒めてもらっているのに「それほどでもありません」と言ってしまったら、「まだそれほどのレベルでもないのであれば、製品化するにはもう少し待った方がいい」というように解釈されてしまう可能性があります。
つまり、「それほどでもありません」を 英語で It is not so good. と言っていいかどうかと言うことかと思います。
もし、so を入れないで
It is not good.
と言ってしまったら、完全に否定していることになって、「よくない」つまり「ダメ」ということになってしまうので、これは避ける必要がありますね。
Not so good.の場合には、notが否定しているのはgood ではなく so の部分なので、「goodではあるけど、それほどgoodと言うわけではない」というニュアンスを伝えられるので、例えば、親しい間柄や会社の同僚などに対してであれば、「もっと改善できるはず」というような意味も込めて使うことはできると思います。
しかし、努力をした結果としていいものができあがっていて自信があったり、PRをしたいのであれば、It is not so good.と謙遜するのではなく、
Thank you. I’m glad you like it.
などと、嬉しい気持ちを伝えた方がいいです。