放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。3月5日(日)の放送では、先週に続いて8人組・ダウ90000主宰の蓮見翔さんが登場。ここでは、ダウ90000結成時のエピソードや今の悩みについて伺いました。
(左から)高須光聖、蓮見翔さん
◆意味がない言葉を使いたかった
高須:いろんな人から聞かれていると思うけど、なぜ“ダウ90000”という名前なの?
蓮見:フットボールアワーさんが「コンビ名の由来を聞かれるのが嫌。特に理由がないから」という話をよくされているのを知っていましたし、かといって、すごく思い入れのある名前に思われるのも嫌だったんですよ(笑)。
正直、劇団って“イタい人たち”みたいな、ちょっと微妙なイメージがあるじゃないですか。そういったイメージを極力払拭しようと思って、“こだわりとか思い出なんて何もないよ”という意味で、完全に語呂だけで付けました。
高須:そうなんやね。
蓮見:“ダウ”っていう言葉自体もまったく知らないんですよ。だから“説明しないで済むかな”と思って付けたんですけど……。
高須:余計に気になる(笑)。
◆ダウ90000立ち上げ時に決意したこと
蓮見:ダウ90000になって1回目の公演のときに、メンバーの親御さんが1人で観に来てくれたんですね。公演後に挨拶をしたら、すごく深いお辞儀をされたんですよ(笑)。
高須:「うちの子をお願いしますね」ってことだもんね。背負っているねえ(笑)!
蓮見:“本当に頑張らなきゃな!”って思いましたね。
高須:思うよね。だって、ずっと芝居を売っていかなきゃいけないからね。倒れられへんで。
蓮見:そうですね。「ダウ90000」という名前をつけた日に、(メンバーとの)最初の約束で、「バイトを辞めさせるまでは絶対に続けます」と言ったんですね。あとは「“自分の実力があれば上がっていける”ぐらいの名前の売れ方までは頑張って引き上げるから、そこから先は自分で頑張ってください」と最初に言いました。
高須:なるほど。
蓮見:生意気かもしれないですけど、今はそれぐらいの位置に来られたかなとは思っているので、ここからは各々がバチバチに競い合っていかなきゃいけないなと。
高須:たしかに、いろんな役者さんがいてはるからね。そこで存在感を出さなあかんからね。
◆活動を続けられる方法を模索中
高須:作った作品の強さがあって、それに引っ張られて“こうやらなアカン”みたいな枠が固まってきてしまう、という悩みもあるよね。良い作品ができると、世の中にそのイメージが定着していくから、常にイメチェンが必要じゃない?
蓮見:そうですね。“これもできるんだ!”みたいなものが、もう1個はないと。今、お客さんは増えていっているんですけど、どこかでステイ(の状態)になる。そして、このペースでやっていると、停滞していくのが早い気がしていて。自分の想定よりも、すごくいろいろなことをやらせてもらっているんですよね。
高須:なるほど。
蓮見:しかも、それを保っていけるほどのテレビに出たときの手応えもない。そう考えると、もう一手が必要なんだろうなとは思っているんですけど……まったく思いつかないんですよね。それが今、一番怖いです(笑)。
高須:それならやっぱり、残りのメンバー7人が、それぞれ特有のキャラクターをもっと早めに(確立させる)。キャラクターって強いし、変わらへんからね。(パンサーの)尾形貴弘と(コロコロチキチキペッパーズの)ナダルと(ダイアンの)津田篤宏は、キャラクターが強いから何をやったってウケるし、形ができあがっている。はめものさえ変えていけば、全部笑いを取っていくねん。
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高須:もっとコントを作ってほしいのよね。
蓮見:ホントですか(笑)!?
高須:コントの構成が好きなのよ、それに芝居のテンポも入っているし面白い。もっとたくさん作ってください!
蓮見:ありがとうございます! 今年はいっぱい作ります!
<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00~25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:
https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/