日本が「WBC」で優勝する可能性は? 五十嵐亮太「準々決勝のときの予想よりもちょっと下がって“60~70%”」

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。3月18日(土)の放送では、ゲストに投手として日米通算で900試合登板を達成している五十嵐亮太さんをお迎えして、「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」特集をお届けしました。


藤木直人、五十嵐亮太さん、高見侑里



「野球日本代表 侍ジャパン」は、1次ラウンドを全勝、1位で勝ち抜け、3月16日(木)、準々決勝でイタリアと対戦。9対3で日本が勝利し、準決勝進出が決まりました! この後は、アメリカ・フロリダ州マイアミで、日本時間の3月21日(火)朝8時からメキシコとの準決勝が予定されています。

◆準々決勝・イタリア戦を振り返る

藤木:イタリア戦は、快勝と言ってもいいんじゃないですか?

五十嵐:驚きました。プールAの試合をずっと観てきたのですが、イタリアは守備シフトを敷いたり、すごく緻密な野球をする本当にいいチームなんですよ。ピッチャーのコントロールも良かったですし、もっと接戦になると思っていました。でも、なかなか(マイク・)ピアッツァ監督の思い通りに進まなかった。

(試合では)終盤に投げるような良いピッチャーをどんどん投入していったんですよ。そうすると、後半がもたなくなるのでは……と思ったのですが、それぐらいしないと、日本には勝てない(と思わせていた)。スタートから日本優位な状態で始まっていたんだなと、終わってみて感じましたね。

高見:イタリア戦では、大谷(翔平)選手の気迫がすごかったですね!

五十嵐:自分は3塁側のベンチ横にいましたが、投げる(瞬間に出していた)声がしっかり聞こえていました。(大谷選手は)シーズン中、あんなに初回から声を出すことってないんですよ。“ここぞ”という場面じゃないと、あんなに出ないと思います。

つまり、自分がそういった姿勢を示すことで、チームを鼓舞する。そして、守っている選手にそういった気持ちを示すという意識は、かなり強かったと思います。

藤木:イタリアの(攻撃時の)応援が静かだったので、日本の投手が投げるときはシーンとしていて不思議な感じでしたね。

五十嵐:異様な雰囲気でしたよね。逆に日本のピッチャーは違和感があったと思いますよ。相手チームの応援があったほうが、(気持ちが)紛れて良いということもあるので。

(準決勝から試合をする)アメリカに行くと、ホーム感はなくなって、アウェーのなかで(試合をする)ことになりますから、戦い方も変わってくるでしょうし、日本の応援とは違った雰囲気もあります。アメリカの野球の雰囲気を初めて体験する選手もいると思うので、いい意味で刺激を受けながら戦ってくれるんじゃないかと思います。

◆日本が優勝する可能性は…?

高見:日本がイタリアと準々決勝を戦う直前、WBCの主催者であるメジャーリーグ機構が記者会見を開催し、日本が準決勝に進出した場合の対戦相手が、メキシコ対プエルトリコの勝者に変更となることが発表されましたね?

五十嵐:僕はそのとき現場にいましたが、メディアの人がまあまあドタバタしていましたね(笑)。今回のWBCは“(どのチームと)当たるのか”もそうですし、得失点差とか細かいルールがあるなかで、計算しながらやらなければいけないので、専門の人がいないと難しい戦いではありましたよね。

プールAでは全チームが2勝2敗で並んだんですよ。そこで、点数などが関わった結果、キューバとイタリアが勝ち上がったんですけど、イタリアも最終戦で(オランダを相手に7-1で勝利と)あそこまで点数を取っていなかったら(準々決勝に)あがってこなかったんじゃないかと思うので、試合の前に“今日は何点取るぞ!”みたいなことをやっていたのかなと思いましたね。

※放送後に試合が終了し、メキシコが準決勝の相手となりました。

————また、準決勝の展望も伺いました。

五十嵐:(今度の準決勝のように)“絶対に負けちゃいけない試合”では、投手の出し惜しみはしないんですよ。なので、(準々決勝で)大谷投手の後にダルビッシュ(有)投手が投げたように、佐々木(朗希)投手が投げ、あいだに中継ぎを入れて、山本(由伸)投手が最後まで行けたら行くし、もし崩れたら抑え投手を投入するスタイルでいくんじゃないかなと思います。

藤木:例えば、準決勝の試合展開によっては、山本投手を決勝に回すことも考えられますか?

五十嵐:やろうと思えばできますけど、試合展開を見ながら変える余裕はないと思います。本来、山本投手は先発ピッチャーなので、「今日はこの回から投げるので準備しておいてください」という形にはなると思うんですよね。

藤木:今の時点で、侍ジャパンの優勝の可能性は?

五十嵐:準々決勝のときの予想よりもちょっと下がって“60~70%”。準決勝からは難しい試合、接戦になってくると思います。

次回3月25日(土)の放送も、五十嵐亮太さんをお迎えしてお届けします。

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聴取期限:2023年3月26日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

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