モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。3月23日(木)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「侍ジャパン 3大会ぶり世界一」。情報社会学が専門の学習院大学 非常勤講師・塚越健司さんと、スポーツジャーナリストの生島淳さんに解説していただきました。
吉田明世、塚越健司さん、ユージ
「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC(第5回ワールド・ベースボール・クラシック)」は3月22日(水)、野球日本代表“侍ジャパン”がアメリカを3対2で破り、3大会ぶりの世界一となりました。
◆祝! WBC侍ジャパン優勝
ユージ:日本中が歓喜した決勝戦が木曜におこなわれました。興奮のほうはどうですか?
生島:宿敵のアメリカと初めて決勝戦で戦って、僅差の勝負をものにしましたね。来週には日本のプロ野球も開幕しますし、最高のレギュラーシーズンの出だしだと思います!
ユージ:本当にそうですよね! 塚越さんは、いかがですか?
塚越:私は自宅で観ていたのですが、最後の瞬間、近所から声が聞こえてきました。あとは、SNSの盛り上がりがすごかったですよね。「おめでとう!」の一色でしたし、「漫画みたいだ!」「感動した!!」という言葉も多かったのが印象的でした。
ユージ:生島さん、決勝戦の先発は今永昇太投手(横浜DeNAベイスターズ)でしたが、(決勝前日におこなわれた準決勝・)メキシコ戦の勝利に喜ぶ間もなく、プレッシャーもあったのではと思います。こちらについてはどうでしょうか?
生島:準決勝でサヨナラ勝ちしたときに、今永投手は「周東(佑京選手/福岡ソフトバンクホークス)がホームインしたときに、僕だけは明日のことを考えて緊張していました」というような話をしていました。そんな緊張感のなか、初回、ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)、トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)という上位打線をいいかたちで抑えて、2回に1点取られましたが、いいリズムを作ってくれたと思います。
◆日本がアメリカに勝利したポイントは?
ユージ:アメリカ代表もすごかったですよ。メジャーのスター選手がズラッと並んだチームでした。そこで、“勝敗を分けたポイント”は、何だったと思いますか?
生島:大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)が試合前にペップトーク(※試合前に監督やコーチが選手を励ますためにおこなう短い激励のスピーチ)で、みんなに向かって話をしたときに「今日1日だけは彼らに憧れるのをやめて、勝つことだけを考えていきましょう」と話していましたね。このマインドセットが非常に大きかったと思いますね。
ユージさんもおっしゃったように、僕にとっても憧れの選手ばかりが並んでいましたよ!正直、憧れの選手と対戦する日本の若いピッチャーに「どうかな?」と、少し心配な面があったのですが、“対戦できてうれしい”という気持ちを越えて、勝ちにいっていましたね。
ユージ:本当にすごい選手ばかりでしたよね~! でも、今や世界中から憧れられる選手は、日本の選手たちなんじゃないかなと、そういう存在になったんじゃないかなと僕は思いますよ。
生島:そうですよね。大谷翔平選手、ダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)をはじめ、村上宗隆選手(東京ヤクルトスワローズ)、岡本和真選手(読売ジャイアンツ)も本当に素晴らしかったと思います。
◆今後も注目していきたい選手は?
ユージ:そして、今大会のMVPには大谷選手が選ばれました。生島さんが「今後も注目していきたい選手」はどなたですか?
生島:昨日、若手の投手陣が素晴らしかったですよね。戸郷翔征投手(読売ジャイアンツ)、髙橋宏斗投手(中日ドラゴンズ)、伊藤大海投手(北海道日本ハムファイターズ)、そして、大勢投手(読売ジャイアンツ)と。彼らは3年後のWBCでも中心選手になってくれるんじゃないかなと思いますし、なにより来週、彼らが日本のマウンドにあがるのも楽しみですね。
◆今大会のWBCで印象に残っているシーンは?
ユージ:そして、今大会の振り返りとして、生島さんが印象に残っているシーンはどこですか?
生島:いくつかあるんですけれども、ラーズ・ヌートバー選手(セントルイス・カージナルス)でしょうか。やはり、ペッパーミル・パフォーマンスをやり出したくらいから(笑)。
ユージ:あとは、ダルビッシュ選手がチーム一丸となるために、みんなと食事に行ったという話もありましたが、試合が始まってから、みんなでできる“共通のポーズ”を広めたのはヌートバー選手ですもんね。
生島:まさに、チームビルディングが段階的に刺激があってよかったなと思います。ユージさんがおっしゃったとおり、最初に宮崎合宿が始まって、ダルビッシュ選手が食事会でチームビルディングの土台を作り、そこに、メジャーリーガーが入ってきて、大谷選手がすごいホームランを打つ。
そして、「ヌートバー選手ってどんな選手なのかな?」と、みんな疑問に思っていたところ、彼が本当に起爆剤というか着火剤になって、侍ジャパンがまとまっていって。アメリカに乗り込んで、準決勝では村上選手が覚醒して……というようなかたちで、それぞれにストーリーがありました。
そして決勝では、日本の若い投手が2イニング、あるいは1イニングでつないでいって、最後はダルビッシュ選手、大谷選手で締めるという、まさにドリームチームの夢のような筋書きが栗山英樹監督によって完結したのかなという感じがしました。
吉田:ちなみに、塚越さんは今回のWBCを通して、どんなことを感じましたか?
塚越:社会学的には“海外とのつながり”という感じですかね。コロナ禍で子どもは海外とのつながりがないので、大谷選手のようなヒーローを見ながら、海外に興味を持ってもらい、みんなが海外に行って、そして海外の方々が日本のことを見てくれる……と。この循環は、やはり大事かなと思いました。
パーソナリティの吉田明世、ユージ
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聴取期限 2023年3月31日(金) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/one/