パーソナリティをつとめるクリエイティブ・ディレクターの鈴木曜さんが、
様々な分野で活躍している方をゲストにお迎えし、
自分と向き合い、心を"整える"ことそのヒントを探していきます!
第30回ゲストは、アーティスト・舘鼻則孝さん
Lady Gagaの履くヒールレスシューズを手がけた事でも有名なアーティスト!
世界で活躍するLady Gagaとの仕事のエピソードや、心と体の整え方をお聞きしました。
Q:大学は東京芸術大学で、卒業制作では靴を作ってどんなものを?
A:それまでは着物やゲタを作っていた、先生たちには不評だった。
その作った靴が「ヒールレスシューズ」着想を得たのは花魁の高下駄!
Q:Lady Gagaが履くに至った経緯は?
A:12~3年前の話、海外に対してアプローチをするのはHPだけで、
スタイリストやファッション業界の人たちの「問い合わせフォーム」へ片っ端から送っていた。
そこで連絡を貰ったのが、当時のLady Gagaの専属スタイリストからで、
連絡を貰って1週間くらいで彼女が日本の音楽番組で履いていた。
卒業してから2週間くらいの事だった。
Q:Lady Gagaとの仕事は?
A:彼女と仕事をするのはついていくのに必死で、依頼を受けてから納期が「二日」くらいしかない!
デザインや高さのオーダーを貰って、二日後には集荷されてしまうので待ってもらえないし、しんどかった。
30足くらいデザインした。
Q:どうしてかかとを無くしたのですか?
A:自分自身は「かかとを無くしたつもりはなかった」、Lady Gagaは「ノリタカシューズ」と呼んでいたが
でもファション業界の人たちが「ヒールレスシューズ」と呼ぶようになった。
靴にかかとが付いているヨーロッパの人たちの目線と、
日本人はかかとが上がっていない「厚底」の下駄をはいていたという目線と、どっち側からみるかで印象が変わる。
それが作品の意味でもあると思って、作品名を「ヒールレスシューズ」とした。
Q:NYのメトロポリタン美術館に収蔵されていますね
A:収蔵してもらったタイミングも早かった、ロンドンの「V&A博物館」は学生の時の作品まで収蔵してくれている。
一つのゴールは達成できた。
ただ、収蔵していても自分が死ぬまで展示場に出ない可能性もある。
【アーティスト 舘鼻則孝さんの自分と向き合って整う曲】
AFTER THE GOLD RUSH / NEIL YOUNG
昼と夜で聴きたい曲は違う、ちょうど深夜に選曲をしていて、共有したいと思った。
Q:自分を整えたり、向き合ったりする時間は?
A:最初は一人でキャリアをスタートして、いまは家族が居て、一人の時間は貴重。
一人の時は「一人の時間」しかないから、あんまり自分を見つめることは考えなかったりした。
今は家族がいることで、自分を映す鏡のように感じて、
一人の時間で自分を見つめなおすことが行為として感じる事多くなった。
今はアーティストとして活動していて、絵画や彫刻を作ったりして、パリで人形浄瑠璃の公演のディレクションも行った。
近年チカラを入れているのが東京都庁と一緒にやっている展覧会「江戸東京リシンク展」
東京にも「伝統工芸」・「伝統産業」があって匠の技とコラボレーションして作品を製作して発表しました。
※江戸東京リシンク展は現在終了しています
Q:これから挑戦してみたいことは?
A:自分の名前で作家として活動しているから自分ありきになる、
自分を隠して勝負したい、新たに何かを立ち上げたいと思う事があって鈴木曜さんが羨ましく感じる。
【鈴木曜の放送後記】
なぜかかとがないのか150点の回答でした。
ヒールレスシューズではなかった、結果レールレスシューズになった。
日本の伝統工芸は素晴らしい技術があっても後継者がいないと耳にするので、
クリエイティブの仕事している人間たちで盛り上げていけばもっと楽しいのかもしれない。
トーク模様は、radikoタイムフリーやAuDee、
ポッドキャストで聴く事が出来ます。
そして、番組では、あなたの「整う曲」へのリクエストや
「自分と向き合う」と聞いて思うことなど、メッセージを募集しています。
採用させて頂いた方には、
グルーミングブランド「AUGER」の
オリジナルキャップ(非売品)、または、コンパクトミラー(非売品)をプレゼントします。
どちらが希望かもお書き添えの上、番組HPのメッセージフォームから、送って下さい。
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