五十嵐亮太「WBC」での“ダルビッシュ有の献身ぶり”を称賛「無理はしていたと思いますよ」

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。3月25日(土)の放送では、前回に引き続き、「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)特集」と題して、元プロ野球選手で野球解説者の五十嵐亮太さんをゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)藤木直人、五十嵐亮太さん、高見侑里



◆3大会ぶりのWBC優勝に歓喜!

藤木:「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC(第5回ワールド・ベースボール・クラシック)」は大盛り上がりでしたね。侍ジャパンが3大会ぶり、3度目の世界一に輝きました!

五十嵐:やった!

高見:おめでとうございます! うれし~い!

藤木:史上最強のメンバーと言われていましたけど、やっぱり野球って何があるかわからないスポーツですから、勝ち上がっていくのは大変じゃないですか。

五十嵐:本当に紙一重の試合が多かったですよね。歯車が何か1つでも狂っていたら勝てなかった試合もありますし、監督(栗山英樹さん)や選手、コーチの団結力がうまく噛み合ったからこそ優勝できたのかなと思います。

藤木:試合中やSNSなどでのオフの過ごし方などを見ていても、みんなすごく仲が良いなと感じました。

五十嵐:そうですね。プレーで魅了する場面もたくさんありましたけど、例えば、佐々木朗希投手(千葉ロッテマリーンズ)がデッドボールを当ててしまった相手(チェコ代表 ウィリー・エスカラ選手)に(お詫びの)お菓子を渡すシーンとか、特にラーズ・ヌートバー選手(セントルイス・カージナルス)もそうですよね。今大会は選手たちの人柄もいろいろ伝わったんじゃないかと思います。

藤木:日本の野球の強さを再び世界に示すことができて、本当にうれしいし、良かったですよね。

五十嵐:最初は“強い”と言われてプレッシャーがあったと思いますけど、結果として優勝という形で(強さを)証明しましたよね。

◆チームの団結にひと役買ったダルビッシュ有の功績

藤木:ダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)が、キャンプ初日から参加してくれたことは、とてつもなく大きな好影響を与えたんじゃないかと。

五十嵐:あれだけ良いチームになったきっかけをまず作ったのは、ダルビッシュ投手です。後で合流したメジャーリーガーのヌートバー選手、吉田正尚選手(ボストン・レッドソックス)、大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)が入りやすい環境を作ったし、そこでまた結束力が強くなった。

そして、戦っていくなかで、栗山監督の采配が冴え渡り、チームやスタッフ全員が1つになって(最後まで)戦い抜いた。それが、今回のWBCだったんじゃないかなと思います。

藤木:ダルビッシュ投手は、SNSなどでも一般の方からの質問に答えたり、トレーニング方法を惜しげもなく公開したりといったことをやっていましたよね。

五十嵐:野球をやっている人に対して良いものが提供できれば、という思いからだと思うんですけど、ダルビッシュ投手ほどの選手がああいったことをやるのって、正直しんどいですよ。

しかも、強化合宿の初日から(日本代表メンバーに対して)あのような(献身的な)対応を取るとなると、(調整など)自分のことが結構できなくなるんですよ。なので、その辺の我慢というか……無理はしていたと思いますよ。

藤木:野手陣でいうと、ヌートバー選手。僕は不勉強で(日本代表として招集されるまで)どういう選手なのか全然知らなかったです。

五十嵐:僕もそうです。

藤木:ただ、素晴らしい活躍でしたよね!

五十嵐:活躍もそうですけど、彼の魅力が日本人にどハマりしましたよね(笑)。

◆WBCが与えた影響

五十嵐:今回、ダルビッシュ投手や大谷選手のプレーを見て、日本でプレーしている選手は、かなり刺激を受けていると思います。トレーニングもそうですし、“こんなに差があるのか”と力の差を感じたと思いますよ。ホームランの飛距離やパワーなど、日本ではなかなか見ることができない選手たちがいましたから。

村上宗隆選手(東京ヤクルトスワローズ)も、日本では三冠王ですけど、大谷選手を目の前で見たり、違う国の選手と戦って“世界のトップで戦う選手は、こういう選手なんだ”と、また違った刺激を受けたと思うので、ここから先の村上選手にも注目したいなと思います。

藤木:村上選手は「海外にも挑戦したい」とおっしゃっているので、チームメイトだったダルビッシュ投手や大谷選手のすごさを感じただろうし、相手チームにもすごい選手がたくさんいたのを肌で感じたでしょうから。

五十嵐:決勝で戦ったアメリカ代表も、守っているときに(海外のトップレベルのバッターから)感じる“圧”ってあるんですよね。それに、球場の雰囲気なども経験して“向こう(メジャーリーグ)でやりたい”という気持ちがより強くなったかもしれないですね。

次回の放送は、4月1日(土)です。

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聴取期限 2023年4月2日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

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