TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、音楽プロデューサー・小室哲哉さんと、社会学者・古市憲寿さんです。ここでは、小室さんプロデュースによる楽曲「恋しさと せつなさと 心強さと」(篠原涼子 with t.komuro)制作エピソードを語ってくれました。
小室哲哉さん、古市憲寿さん
◆メロディと歌詞が同時に出た曲は?
古市:小室さんはいろんな曲を作ってきましたが、作詞した作品で好きな曲は何かありますか?
小室:メロディと歌詞がポンと出てくるときは、まあまあいい曲ができる。「寒い夜だから…」(TRF)は、歌のメロディを作ったと同時に言葉も出てきたし。「恋しさと せつなさと 心強さと」(篠原涼子)も、歌っているうちに言葉が出てきちゃった。
古市:「恋しさと せつなさと 心強さと」は昨年末、篠原涼子さんが(28年ぶりに出演した)「NHK紅白歌合戦」で歌われていましたよね。この曲は、どうやって生まれた曲なんですか?
小室:これは(1994年に公開された)「ストリートファイターII MOVIE」という映画の“応援歌”みたいな感じです。原作は格闘ゲームで、いわゆる世界中にすごい強者たちがいるんだけど、1人だけ春麗(チュン・リー)という女の子(のキャラクター)がいて。
“春麗が格闘家を応援する気持ち”になって書いた曲です。「みんな頑張ってね」っていう(笑)。(「ストⅡ」のなかの)誰を推すってわけじゃないんだけど、涼子ちゃんに春麗役をやってもらった感じです。
古市:「恋しさ」と「せつなさ」と「心強さ」と3つを並べるのは、けっこうセンスが面白いなって思うんです。(このワードが出てきたのは)やっぱり曲も作っているからっていうのもあるんですかね?
小室:そうだと思う。階段的に上がっていく、クラシックっぽい作り方でもある。たぶん、作詞家さんだと(歌詞として並べるワードは)3つもいかないかもしれないね。
▼小室哲哉×ビルボードクラシックス アンコール公演開催決定!
「billboard classics 小室哲哉 Premium Symphonic Concert 2023 -HISTORIA Encore-」
小室さんが初めてフルオーケストラと共演した公演「HISTORIA」のアンコール公演が、4月23日(日)東京・東京文化会館 大ホールにておこなわれます。
ゲストボーカルにBeverly(ビバリー)さん、ゲスト奏者に浅倉大介さん、指揮・編曲に藤原いくろうさんをお迎えしてお届けする、一夜限りのスペシャルな公演です。詳細は、
ビルボードクラシックスの公式サイトまで。
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月曜~木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/speakeasy/