手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。3月18日(土)の放送では、前回に引き続き、3月4日(土)に千代田区とTOKYO FMが共同で企画・開催した防災ワークショップ「千代田区×TOKYO FM 防災FRONTLINE~地域の防災を学ぶ~」の模様をお届けしました。
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同ワークショップには、千代田区在住の小学生5人と保護者、合わせて10人が参加しました。講師を務めてくれたのは、都市防災が専門の東京大学大学院 廣井悠教授です。
子どもたちは、案内人の廣井教授と一緒に千代田区・番町エリア・千鳥ヶ淵を歩きながら、街なかに潜んでいる危険な場所や、自分の身を守るための行動などの防災知識を学びました。
今回、参加した子どもたちに、どんなことが印象に残ったのかを聞いてみると、5年生のそのだしもんくんは、「津波や地震などの災害によって対処法が違うことに驚きました。例えば、津波だと高い場所に早く避難し、地震の場合には、ブロック塀などの危険な物がない広いところに行くことが大切です。友達にも『災害が起きると危険なものがたくさんあり、気をつけながら行動しないといけない』ということを伝えたいです」と話します。
一方、6年生のすずきあんなさんは、「車のなかにいるときに地震が発生したときは、『車のキーを抜かず(事故をまねかないように道路の)端に寄せて逃げる』ということを知り、驚きました。今回学んで気づいたことで友達に伝えたいのは“災害は本当に危険だ”ということです」と振り返ります。
そして、4年生のすずきにいなさんは、「防災行政無線のことを初めて知って驚きました。また、ブロックの壁は古かったりすることがあり、新しいブロックの壁は、ブロックのなかに鉄の棒みたいなものが入っていることを知って、それに一番興味を持ったので、そのことを友達に伝えたいです」と話してくれました。
すずきにいなさんの感想にあった「防災行政無線」について、廣井先生は「(防災行政無線は)『○○区の人は避難してください』みたいに、災害に関する情報を伝えてくれるんです。『給水拠点は○○にあるので、ここに集まってください』とか『○○で火災が発生しているので逃げてください』などの情報を知らせてくれるものです」と説明。
東日本大震災のときは、宮城県名取市の防災行政無線が壊れ、逃げ遅れてしまった方もいました。ちなみに千代田区では、毎日午後5時に「夕焼け小焼け」を流して試験放送をおこなっています。また、千代田区のWebサイトには、防災無線の配置図も掲載されています。廣井先生は、「防災行政無線が聴こえやすい場所を確認しておくことが大切です」とも話していました。
そのほか、自動販売機の危険性や通学中に地震が起きたらどう行動するか。また、マンションが立ち並ぶエリアでは“在宅避難の心得”、公園の前では“災害時給水ステーションについて”“危険なブロック塀について”も学びました。
最後に、そのだくんに今回の防災ワークショップに参加してみた感想を聞いてみると、「公園などいろんなところに行きながら、自分の気付いたことを先生に聞くことができて楽しかったです。食べ物や水をストックしておくなど、(普段の生活から)いろんなことに気をつけたいです」と話していました。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/