緑黄色社会は「出てきたときから圧倒的な技術力」いしわたり淳治が語る『閃光ライオット』出場アーティスト

ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。4月6日(木)は、『閃光オンエアー2023』をテーマに放送。作詞家で音楽プロデューサーのいしわたり淳治さんをゲストに迎え、パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)とともに、10代アーティスト限定の音楽フェス『閃光ライオット』について語りました。

記事の前編では、『閃光ライオット』の応募条件やいしわたりさんが担う審査について解説。後編では、いしわたりさんがこのイベントで出会った印象深いアーティストについて語った場面を紹介します。
●前編はこちら



◆いしわたり淳治が語る印象深い出場アーティストは?
――「突然少年」2014年グランプリ受賞


いしわたり:“いちばん『閃光ライオット』らしいやつ”というところで浮かんだのは、「突然少年」というバンドです。2014年のグランプリバンドなんですけど……。

優勝したバンドは、閉会式みたいなところで最後にもう一度優勝曲を演奏するんです。そのときのMCが印象的だったんです。ボーカルの彼(大武茜一郎さん)が、「明日から学校が始まる、でも僕はグランプリをとったけど何も変わらないと思います」と。「明日も学校で、お母さんが作ったお弁当を1人で食べて。だけど、僕には音楽がありました」と言ってもう一度演奏するんです。

そのときに演奏したのが「さようなら IN MY DANCE」という曲なんですけど、サビの歌詞が“時間がすぎなきゃいいのに 季節がすぎなきゃいいのに”なんです。そのすべてがシンクロしていましたね。

『閃光ライオット』というのは、オーディションでもなければコンクールでもないんです。要するに、その夏、いちばん輝いていた瞬間に立っていた10代を決めるようなイメージがあって。その意味で言ったら、突然少年はまさに体現しているバンドじゃないかなと思います。

こもり校長:僕は以前(2020年10月に)、このSCHOOL OF LOCK! でのライブに立ち会ったことがあるんです。グランプリをとってから6年後とかで、みんなも大人になっていたんですけど、それでもかなぐり捨てる感じというかむき出しの感じがありました。今、いしわたり先生の話を聞いて、あのむき出しのルーツを知った気がします。


――「内村イタル」2012年審査員特別賞受賞

いしわたり:『閃光ライオット』ってイベントの特性上、10代の子たちが出るので、そのときの音楽の流行りがダイレクトに反映されるんです。つまり、ONE OK ROCKがブレイクするとワンオクみたいなバンドがドサっとくるんです。でも、誰とも似ていない、完成形で突然現れるアーティストもいて……。

これってたぶん……僕らもそうだったけど、青春時代の“みんなと一緒”って楽だし楽しいじゃないですか。だけど“みんなと一緒”って、1人になったときに自分がいなくなったみたいな寂しさもありますよね。

COCO教頭:そうですね。

いしわたり:その揺れ動く2つの感情のなかで、2つの柱ができていくというか……流行っているものがドバーっときたり、まったく別のものが突然完成形で現れるんです。こういうのが現れるのが『閃光ライオット』なんですよね。

内村くんは下駄でステージに上がってきて、フォークギター弾いて1人で歌い始めたんです。超シブくて、たたずまいがかっこよかったです。



――「緑黄色社会」2013年準グランプリ受賞

いしわたり:何組も観ていると、「プロみたい!」というバンドが出てくるんです。リョクシャカは、出てきたときから本当にプロのようでした。圧倒的な技術力で、印象に残っていますね。

こもり校長:この間も当時の音源を聴いたんですけど、そのころからできあがっているというか……。

いしわたり:そうなんですよ。

こもり校長:自分たちのやりたいビジョンだったり“バンド像”みたいなものが、あの時点からもうあったな、みたいな。イメージを具現化する力に、年齢って関係ないんだなと思いましたね。

いしわたり:あと、「プロみたい!」って、アマチュアのときは誉め言葉ですけど、プロが言われると怖い言葉になるじゃないですか。それを乗り越えて成功しているって、抜群にかっこいいと思いますね。

こもり校長:今回リョクシャカ先生は、ファイナルステージに(ゲストライブアクトとして)来てくれますから! 観に来てくれる生徒(リスナー)も、応募してくれている生徒も、ぜひ楽しみにしていてください!


――「ALOE#squash!」2011年ファイナルステージ出場

いしわたり:このあと、金木和也くんっていう2011年にファイナルに出場したアーティストの曲をかけようと思っているんですけど……。

金木くんって、三次審査の時点では「ALOE#squash!(アロエスカッシュ)」というバンドでクリアしたんですけど、三次とファイナルの間でバンドが解散してしまったんです。ファイナルを辞退するっていう手もあったとは思うんですけど、彼はアコギ1本でやったことない弾き語りでステージに立ったんですね。僕はその金木くんの声を聴いて、「めちゃくちゃいい声だ」って思ったし、「すごい才能だな」と思ったんです。

僕は「ALOE#squash!」から金木和也くんになったそのライブを見て、その後金木くんと一緒に曲を作るんですよ。このあと聴いてもらう曲(「ラッキー」)も一緒に作った曲なんですけど、それもちゃんとソニーからリリースされて……その未来が広がっていったんです。

だから、やめたり諦めたりするのはとっても簡単だけど、前に出てみれば……前に出なきゃ見えない景色ってのが必ずその先にあるので。今日聴いてくれてる人の中で、(応募を)まだ迷っていたり、どうしようかなっていう人がいれば、とりあえず送ってみる、前に出てみるっていうのが、僕の理想ですね。これが、今日伝えたかったことです。

――ここで、金木和也「ラッキー」をオンエア



こもり校長:時を経て、一緒に仕事する感覚ってどうなんですか?

いしわたり:(審査の際は)この子たちが作ってきた曲しか知らないじゃないですか。作る段階から携わると、「こんなこともできるんだ」とか「こういう可能性があるんだ」というのを知るのが嬉しいですね。

僕は、この「ラッキー」という曲では歌詞を書かせてもらったんですけど、歌詞を先に書いてメロディを作ってもらったんです。それはやったことなかったみたいなんですけど、すごくいい曲だしすごい才能だと思いましたね。

こもり校長:今回の『閃光ライオット』でも、こういうことはあるからね。全国の生徒からのエントリーを待っています! キミの思いをぶつけに来てほしい!


【『マイナビ 閃光ライオット 2023 produced by SCHOOL OF LOCK!』概要】
●ファイナルステージ開催日:2023年8月7日(月)
●会場:Zepp DiverCity(TOKYO)

●出場アーティスト募集期間:2023年2月20日(月)~4月17日(月)
●審査概要
・音源審査
・全国スタジオ審査:5月3日(水・祝)~5月27日(土)
・ライブ審査:6月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
・ファイナル審査:8月7日(月)
●オフィシャルサイト: https://www.tfm.co.jp/lock/riot/

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聴取期限 2023年4月14日(金)AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/





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