TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、放送作家・倉本美津留さんと映画監督・樋口真嗣さん。ここでは、樋口さんの学生時代のエピソードで盛り上がりました。
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(左から)倉本美津留さん、樋口真嗣さん
◆学生時代から撮影のこだわりは強かった
倉本:樋口さんって、(映画を学ぶような)学校とかも行かれていないんですよね?
樋口:まぁ、そうですね(笑)。
倉本:しかも、少年と言ってもいい年齢で、東宝の撮影現場に潜り込んだと(笑)。それを聞いたときに“そういう人がこうなるんやなぁ”と思いましたよ。むちゃくちゃじゃないですか(笑)。
樋口:普通はやっちゃいけないことですもんね(笑)。そのときは“(映画を)作りたいな”ぐらいは思っていたかもしれないけど、別にすごいものを作れるかどうかなんて分からなかったんですよ。ただ、撮影現場を見たかっただけなんです。
倉本:その現場を部外者に見せてくれたんですね。
樋口:心が広いですよね。
倉本:見ているあいだに知識をどんどん吸収していくわけですよね。
樋口:そうですね。すると“こうしたほうがいいんじゃないかな”と、生意気なことを思い始めるわけです。このあいだ、お師匠さん(特撮監督の中野昭慶さん)が亡くなっちゃって、お別れ会があったんですよ。
その当時のチームだった人たちがみんな集まって、思い出話に花を咲かせたんですけど、そこで複数の人から「お前はひどかった」っていう話をされました(笑)。今まで、そんな話を1回もされなかったのに(笑)。
倉本:“ひどい”と思われていたんだ(笑)。どう思われていたんですか?
樋口:(当時のことは)全然覚えていないんですけど、“この人に話しかければ、俺の意見を聞いてくれるんじゃないか?”と思った人のご飯タイムに一緒について行って、「あそこは、こうしたほうがいいんじゃないですか?」って言っていたらしいです。
余計なお世話ですよね。“中学生の子どもが何を言ってんだ!”って俺だったら思いますよ(笑)。そのうえ、食事もおごってもらっていたらしくて“本当にすみません”って感じですね(笑)。
倉本:無我夢中で思ったことを(誰かに)伝えたかったんでしょうね(笑)。ただ、そこで“足りないものはここだ”って考えて、自分のなかで次第に構築されていったんでしょうね。
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/speakeasy/