2023年4月15日

西村由紀江のSmile Wind

今朝は、「スマイルピアノ500」、ピアノのお届けのご報告です。

先月、321日に、20202月以来3年ぶりとなる、63台目となるピアノをお届けしてきました。

 

お届け先は、岩手県の山田町(やまだまち)。

21日はWBCの準決勝、日本vs.メキシコの試合があったので、

スマホで試合経過を確認して入る間に山田町に到着。

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前日の320日に、新幹線で花巻入り。

ホテルから車で山田町まで移動したんですが、思いのほか近くてびっくり。

 

2011年当時は、一関にしかホテルがなく、

いくつもの峠を越えて山田町へ行ったことを考えると、

花巻から復興道路で向かう山田町の近さに驚きました。

 

東京から、直接車で行ったことも何度かあったんですが、

カーナビも使えず移動に苦労したことを思い出します。


ピアノをお届けした321日は、

絶好のお届け日和で汗ばむくらいの陽気でした。

 

陸中山田駅の近くで昼食。

侍ジャパンのサヨナラ勝ちで気分も上がり、意気揚々とピアノをお届けするお宅へ。

 

今回お届けしたのは、駅前の整備された住宅地で、

ご家族全員が出迎えてくれました。

 

頂いたメールは、

私と息子のピアノの先生から、このような取り組みがあることを伺いました。

震災でピアノが焼失し、私も息子もピアノを習い続けることができませんでした。

震災直前の1月に発表会で連弾をしたのが最後でした。

この取り組みを知り、もう一度ピアノに触れてみたいと思いました。

という内容でした。

トラックを横付けし、サッシを外してピアノを搬入。

届けたピアノはアップライトにしてはかなり大型で、しっかりとした作り。

運搬業者さんは「小型のグランドピアノよりはるかに重い」と言っていました。

ピアノの脚が猫足で立体的な彫刻がされていて、

搬入時は猫足の部分を持つことができたので、

重たいにもかかわらず運搬はスムーズでした。

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「こういう形のピアノは珍しいですね」と奥さんに話すと、

「私の家のピアノも同じでした。家に運び込んでくれる時に、

業者さんが猫足の部分を持つのでピアノが壊れないか心配だったのを

覚えています」と答えてくれました。

 

いろんな辛い経験をされたようですが本当にピアノが大好きでピアノが届くと大喜び。

お届けしたピアノが、焼失したピアノと年代や形、音色がほとんど一緒という

奇跡のような巡り合わせに感動しました。

 

弾き初めでは「微笑みの鐘」を弾かせてもらいました。

続いて、息子さんと連弾したという、

ジブリの「さんぽ~君をのせて」を弾かせてもらい、

最後にWBCテーマ、ジャーニーの「セパレイト・ウェイズ」を演奏すると

拍手が起こりました。

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今回お届けしたピアノは、青森でコンサートをする際にお願いしている、

調律師さんの従妹の方から譲っていただいたピアノだったので、

電話を繋ぎお礼を伝えさせてもらいました。

 

来年受けるオーディションに受かると、盛岡マリオスで開催される

パイプオルガンのコンサートに出演できるということで、

早速、お届けしたピアノで練習しますと話してくれました。

 

帰りの新花巻駅で大谷コーナーを発見。

記念撮影をしちゃいました。

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