雨宮塔子「歳を重ねていくワクワク感は、パリからすごくもらう」フランスで実際に暮らして感じたこと

ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~」。

今回のゲストは、雨宮塔子さん(フリーアナウンサー、エッセイスト)×渡辺有子さん(料理家)です。ここでは、フランスの印象について語り合いました。


雨宮塔子さん、渡辺有子さん



◆パリは大人が輝ける街

雨宮:フランス人のイメージはどんな感じ?

渡辺:個人個人がしっかりと考え、自分の信念を持っている感じがして、あんまり人に左右されないというか。“みんながこうしているからこうする”みたいなことはなくて、自分がいいと思ったものを、物もそうだし、考えを持って生き方をしているのかな?

あとは女性も男性もだけど、歳を重ねることでいいことがある。みんな生き生きとしている。そういう意味では、人生を楽しんでいるイメージがあるけど、実際に暮らしてみて、どんな感じ?

雨宮:その通りだと思う。女性に年齢を聞くことがタブーな国で、そういう意味では年齢を気にするのかなと思いきや、歳を重ねることにはそんなにネガティブな考えはなくて。10~20代は若く、弾けるような美しさはあっても、味のある美しさのようなものは、むしろ30歳以降と言われていて。多分、大人の街なんでしょうね。大人のほうが輝ける。

渡辺:大人だよね。

雨宮:それは人生経験を積むことで醸し出されるのと、また、多民族国家だから、いろんな考えの人がいて当たり前で、“そういう考えもあるよね”と他人の意見や自由、権利を尊重する懐の深さも大きいと思う。

渡辺:塔子ちゃんがフランスで暮らす理由はいろいろあると思うけど、個人的な理由もあるだろうし、子育てに関してもあるだろうけど、何かあるのかな?

雨宮:ちょっと楽かな。“こうでなくてはいけない”がないのは、ファッションに関しても同じ。例えば、少し丈の短いスカートを履くと、日本では“そぐわない”とか“年齢を考えて”になると思うけれど、フランスではそれがないから嫌な思いをすることなく自分のスタイルを皆通せていて。素敵な歳の重ね方をしている先輩が多いから、将来の自分のあり方もポジティブに考えられるんです。歳を重ねていくワクワク感みたいなのは、すごくパリでもらう気がしますね。

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集英社『eclat(エクラ)』にて「雨宮塔子が見つけたパリおしゃれの感性」短期連載中。
雨宮さんのYouTubeチャンネル『A l’aube by Toko and Maho』も更新中。

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<番組概要>
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組Webサイトhttps://www.tfm.co.jp/curators/