大谷翔平 “新ルール”の準備が整わない!?「ピッチクロックの導入で『ボール』が増えている」MLB新ルール解説
モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」（毎週月曜～金曜 6:00～9:00）。４月21日（金）放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「今季注目の日本人メジャーリーガーにフォーカス！」。スポーツジャーナリストの生島淳さんに解説していただきました。
アメリカ・「MLB（メジャー・リーグ・ベースボール）」は、今年のレギュラーシーズンが開幕して、今日（４月21日）で3週間が経ちます。「WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）」の侍ジャパンで活躍した選手も含めて、日本人メジャーリーガーたちの今シーズンの立ち上がりはどんな様子なのでしょうか？
ユージ：「WBC」では、大谷選手と同じく侍ジャパンの大きな支えとなった、（サンディエゴ・）パドレスのダルビッシュ有投手はいかがでしたか？
生島：アジア人メジャー投手として3人目の通算100勝まであと5勝と迫っています。今年はまだ0勝2敗ですが、先日（4月17日）おこなわれた（ミルウォーキー・）ブルワーズ戦では、12奪三振1失点でも敗戦投手になってしまいました（0対1）。これは、巡り合わせだと思います。
気になったのは、今シーズンからの新ルールです。「1人のバッターに対して、牽制球は2回まで」というルールがあります。マウンドでプレートを外したとき、それを審判団が一度目の牽制と捉えていたため、ダルビッシュ投手は2回目と思って投げた牽制がボークに取られてしまいました。ベンチも把握していなかったので、適応が必要だと思いました。
ユージ：ダルビッシュ投手も新しいルールに戸惑っているのかもしれませんが、メジャーリーグは、さまざまなルールが導入されましたよね。今シーズンでいうと、（投球間の時間を制限する新ルール）「ピッチクロック」も話題になっています。これで試合展開がかなり早くなっていますよね？
生島：ピッチクロックの投手のルールは、走者がいない場合は、ボールを受け取ってから15秒以内。走者がいる場合は、20秒以内に投球動作に入らなければいけません。これができないと「1ボール」を取られてしまいます。
打者は、制限時間残り8秒までに（打席に入って）構えなければ、「1ストライク」を宣告されるということで、大谷選手は1つの試合で両方取られています。
ユージ：大谷選手の今までのルーティンを数えてみると、ピッチクロックからは外れているということで、かなり対応に迫られていますよね。ピッチクロック導入後、実際（MLBの）試合時間は短くなっているのですか？
生島：はい、30分ほど短縮している様子です。先日（４月17日）のエンゼルス対レッドソックス戦は、1対2の試合でしたが、1時間57分で終了していました。（４月10日におこなわれたエンゼルス対ブルージェイズの試合も）延長10回、11対12の試合でも3時間半で終わっていたので、間違いなく短縮の効果はあります。
ユージ：導入することによって、ピッチャー、バッターともにいろいろ影響がありますよね？
生島：ありますね。特に大谷選手の談話として、「ピッチクロックの導入で『ボール』が増えている」と。準備が整わないのだと思います。これまで21イニング投げて、ヒットはわずか6本しか許していませんが、四死球は16個与えています。
ワイルドピッチも3個ということで、大谷選手は「WBC」の期間はピッチクロックとは無縁だったので、（MLBの開幕が）“ぶっつけ本番”ということも影響していると思います。
ユージ：このルールは日本のプロ野球でも導入が進むのでしょうか？
生島：正直、日本の試合は長いなと感じるようになりましたが、日本の球界はわりと保守的なので、来年・再来年に導入することは、あまり考えられないと思います。“スピードアップはしていきましょう！”という感じだと思います。
◆今シーズン注目のピッチャーは!?
ユージ：新ルールもあり、いろいろ対応を迫られていますが今年、注目のピッチャーはいますか？
生島さん：ヤンキースのゲリット・コール投手が、（すでに今季4戦）4勝を挙げていて、すごく調子がいいです。
2人目は、「WBC」は出場できませんでしたが、先日（4月19日）200勝を挙げた（ロサンゼルス・）ドジャースのクレイトン・カーショー投手です。日本人投手だけでなく、彼らのピッチングも楽しんでほしいと思います。
ユージ：そうですね。新しいルールが導入されたメジャーリーグ、どんなシーズンになるのか楽しみです！
＜今日のユジコメ＞
新ルール・ピッチクロックの導入により試合時間が短縮されますが、投手にとっては捕手とのサインのやり取りがじっくりできず、リズムを崩すなどのデメリットがあります。いずれ日本でも導入するかも？ という声があるので、国内選手がどのように対応していくのか、今後の動きに注目していきたいです。
----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック！
聴取期限 2023年4月29日（土・祝） AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ（無料）が必要です⇒ 詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
＜番組概要＞
番組名：ONE MORNING
放送日時：毎週月曜～金曜6:00～9:00
パーソナリティ：ユージ、吉田明世
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/one/
パーソナリティのユージ、吉田明世
アメリカ・「MLB（メジャー・リーグ・ベースボール）」は、今年のレギュラーシーズンが開幕して、今日（４月21日）で3週間が経ちます。「WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）」の侍ジャパンで活躍した選手も含めて、日本人メジャーリーガーたちの今シーズンの立ち上がりはどんな様子なのでしょうか？
ユージ：「WBC」では、大谷選手と同じく侍ジャパンの大きな支えとなった、（サンディエゴ・）パドレスのダルビッシュ有投手はいかがでしたか？
生島：アジア人メジャー投手として3人目の通算100勝まであと5勝と迫っています。今年はまだ0勝2敗ですが、先日（4月17日）おこなわれた（ミルウォーキー・）ブルワーズ戦では、12奪三振1失点でも敗戦投手になってしまいました（0対1）。これは、巡り合わせだと思います。
気になったのは、今シーズンからの新ルールです。「1人のバッターに対して、牽制球は2回まで」というルールがあります。マウンドでプレートを外したとき、それを審判団が一度目の牽制と捉えていたため、ダルビッシュ投手は2回目と思って投げた牽制がボークに取られてしまいました。ベンチも把握していなかったので、適応が必要だと思いました。
ユージ：ダルビッシュ投手も新しいルールに戸惑っているのかもしれませんが、メジャーリーグは、さまざまなルールが導入されましたよね。今シーズンでいうと、（投球間の時間を制限する新ルール）「ピッチクロック」も話題になっています。これで試合展開がかなり早くなっていますよね？
生島：ピッチクロックの投手のルールは、走者がいない場合は、ボールを受け取ってから15秒以内。走者がいる場合は、20秒以内に投球動作に入らなければいけません。これができないと「1ボール」を取られてしまいます。
打者は、制限時間残り8秒までに（打席に入って）構えなければ、「1ストライク」を宣告されるということで、大谷選手は1つの試合で両方取られています。
ユージ：大谷選手の今までのルーティンを数えてみると、ピッチクロックからは外れているということで、かなり対応に迫られていますよね。ピッチクロック導入後、実際（MLBの）試合時間は短くなっているのですか？
生島：はい、30分ほど短縮している様子です。先日（４月17日）のエンゼルス対レッドソックス戦は、1対2の試合でしたが、1時間57分で終了していました。（４月10日におこなわれたエンゼルス対ブルージェイズの試合も）延長10回、11対12の試合でも3時間半で終わっていたので、間違いなく短縮の効果はあります。
ユージ：導入することによって、ピッチャー、バッターともにいろいろ影響がありますよね？
生島：ありますね。特に大谷選手の談話として、「ピッチクロックの導入で『ボール』が増えている」と。準備が整わないのだと思います。これまで21イニング投げて、ヒットはわずか6本しか許していませんが、四死球は16個与えています。
ワイルドピッチも3個ということで、大谷選手は「WBC」の期間はピッチクロックとは無縁だったので、（MLBの開幕が）“ぶっつけ本番”ということも影響していると思います。
ユージ：このルールは日本のプロ野球でも導入が進むのでしょうか？
生島：正直、日本の試合は長いなと感じるようになりましたが、日本の球界はわりと保守的なので、来年・再来年に導入することは、あまり考えられないと思います。“スピードアップはしていきましょう！”という感じだと思います。
◆今シーズン注目のピッチャーは!?
ユージ：新ルールもあり、いろいろ対応を迫られていますが今年、注目のピッチャーはいますか？
生島さん：ヤンキースのゲリット・コール投手が、（すでに今季4戦）4勝を挙げていて、すごく調子がいいです。
2人目は、「WBC」は出場できませんでしたが、先日（4月19日）200勝を挙げた（ロサンゼルス・）ドジャースのクレイトン・カーショー投手です。日本人投手だけでなく、彼らのピッチングも楽しんでほしいと思います。
ユージ：そうですね。新しいルールが導入されたメジャーリーグ、どんなシーズンになるのか楽しみです！
＜今日のユジコメ＞
新ルール・ピッチクロックの導入により試合時間が短縮されますが、投手にとっては捕手とのサインのやり取りがじっくりできず、リズムを崩すなどのデメリットがあります。いずれ日本でも導入するかも？ という声があるので、国内選手がどのように対応していくのか、今後の動きに注目していきたいです。
----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック！
聴取期限 2023年4月29日（土・祝） AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ（無料）が必要です⇒ 詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
＜番組概要＞
番組名：ONE MORNING
放送日時：毎週月曜～金曜6:00～9:00
パーソナリティ：ユージ、吉田明世
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/one/
コンテンツ一覧
おすすめ番組
