今回のLEGENDS 岩崎宏美~シアワセノカケラ~、ゲストは作曲家・編曲家の宅見将典さんです。
宏美さんとお会いするのは5年ぶり。西城秀樹さんとの繋がりで親交があったそうです。
今回は改めて音楽活動についてお話をお聞きしました。
2001年にロックバンド『siren』のドラマー、シンガーソングライター、サウンドプロデューサーとしてデビューした宅見将典さん。
同時期に西城秀樹さんからもお世話になっており、西城秀樹さんからお声がけいただいてバックバンドの“ギター”を担当していたそうです。
ところが当時のバンドにはすでにギターが2人いたため、“こんなにいて意味があるのか”と悩みながらも他の2人とは違うアコースティックギターに挑戦するなど、「邪魔にならないように自分で判断してやっていました」とのこと。
そうこうしている内に、ギターの方がひとり辞め、ふたり辞め・・・ついに宅見将典さんだけに。そうなるとかなりプレッシャーを感じていたそうですが、西城秀樹さんは「大丈夫大丈夫!できるだろ?」という方だったそうで、その“無茶振り”のおかげで成長できたと感じているそうです。
この時に様々なアーティストの方々との交流があったことが、今のアレンジャーとしての根幹になっているそうです。
とはいえ誰よりも自由だったのが西城秀樹さん。
一度リハーサルの時に片手にマイク、片手にソフトクリームを持っていた時があったそう。
そしてマイクと間違えてソフトクリームを構えて歌っていたことがあるとか。
宏美さんもびっくりしてしまうようなエピソード、そんな表ではなかなか見えなかった西城秀樹さんの一面をまだまだご存じの宅見将典さんは、どこかで一度“西城秀樹さんを語り尽くす会”などをやってみたいなと画策しているそうです。
そんな宅見将典さんは、今年2月にソロアルバム『Sakura』が、第65回
グラミー賞・最優秀グローバルミュージックアルバム部門を受賞。
この部門において、日本人の受賞は初めての快挙となります。
宏美さんはまさか昔から知っている“まーくん”がこんな素晴らしい賞を受賞するとは思わず、とても喜んだそうです。
宅見将典さんご本人もまだ実感が湧いていないそうで、いつかは夢見ていたものがこうして現実になったことを噛み締めているそうです。
まずは本場の空気を知らなくてはと挑んだ海外移住。
LAでの生活は過酷な12年間だったそうですが、それでも周りからは“早い”という感覚。
12年間をかけて力のかぎり制作された『Sakura』。
これから何年もかけてこの受賞の重みを受け止めていく宅見将典さん。
今後の活躍にも期待ですね。