子どもたちにも人気!? “海苔のまち”東京・大森の歴史と文化を伝える博物館で開催される「海苔つけ体験」とは?

女優、ビッグバンド「渋さ知らズ」のメンバーとして活動する玉井夕海がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「サステナ*デイズ」(毎週木曜11:30~13:00)。“子どものあした大人のきょう”をテーマに、子どもたちが安心して暮らせる未来のために、「SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)」の考えを軸にした“新しい毎日”を提案します。

今回の放送は、子どもたちに「大好きな海を大切にする気持ち」を「絵」で表現してもらって1冊にまとめた絵本「みんなのうみ」と、“海苔(のり)のまち”東京・大森の歴史と文化を伝える博物館「大森 海苔のふるさと館」の「海苔つけ体験」を紹介しました。


絵本「みんなのうみ」を紹介する玉井夕海



「サステナ*デイズ」では、2015年9月に国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」の“17の目標”に真摯に取り組む、さまざまな企業の事業活動を応援するとともに、社会変革のアクションをサポートしながら、私たちが等身大でできるさりげないサステナブル生活のヒントを探っていきます。

*

番組では、2020年から「子どもたちと一緒に安心してくらせる未来を絵本にしよう!」というキャッチコピーのもと、「SDGs絵本プロジェクト『みんなのうみ』」企画を進行してきました。「SDGs」の14番目の目標である「海の豊かさを守ろう」をテーマに、子どもたちが大好きな“海”を大切にする気持ちを絵に描いてもらい、応募で集まった絵から1冊の絵本を作成していく企画です。

このプロジェクトを通して、“SDGsをもっと身近に感じてほしい”という番組の思いに賛同した 日本製紙クレシア株式会社の協力のもと、1冊の絵本になりました。

玉井:イルカ3頭が、夕暮れの海を飛んでいる絵があります。海というと、“青く塗ってしまう子どもたちが多いかな?”と思うなかで、この絵の海はちょっと暗いというか、黒い海に近いんです。そんな海を見たときに、生きものたちの未来や、今の海の状態を思うと胸がいっぱいになりました。“私たちが海をちゃんと守っていかなくちゃ”と思うような1枚です。

子どもたちが描いた絵は、当番組の公式サイトからも見ることができます。ぜひ皆さんご覧になってください。

▼「TOKYO FM『サステナ*デイズ』SDGs絵本プロジェクトsupported by 日本製紙クレシア」特設サイトはコチラ▼
入賞作品のギャラリー:
https://www.tfm.co.jp/sustaina/minnanoumi/

――そんな「海」にまつわる絵本を制作した当番組では毎月、「海」の魅力を伝える活動や、海が大好きな子どもたちの声をお届けしています。

今回、そんな「海」を身近に感じられる「海苔づくり体験」のワークショップをおこなっている、東京・大田区にある「大森 海苔のふるさと館」を紹介します。

大森は、江戸時代から海苔の養殖が盛んだった場所です。“海苔のまち”大森の歴史と文化を伝える博物館「大森 海苔のふるさと館」では、そんな歴史と技術の伝統文化を伝える施設として、展示やさまざまなワークショップがおこなわれています。

同施設で子どもにも大人気なのが「海苔つけ体験」。どんなワークショップなのか、スタッフの牧野さんに伺ってみました。

■牧野さん(「大森 海苔のふるさと館」スタッフ)
昔、大森でおこなわれていた生海苔を板海苔に加工する「海苔つけ」という作業を体験できるイベントです。「海苔つけ体験」は、小学校1年生以上が対象になっています。

また、「大森の伝統を学ぶ海苔つけ体験」といって、海苔についての講座を聞いてから「海苔つけ体験」をするイベントもあります。こちらは小学校3年生以上が対象です。

海苔づくりは、江戸時代の中頃に、大森から品川にかけての海沿いの場所で始まったと言われています。そこから昭和38年(1963年)の春まで、大森では海苔づくりがおこなわれていました。

(大森の海は)海苔づくりに適した海です。その理由として挙げられるのは、川と海の水が混ざる汽水域(きすいいき)であることと、遠くのほうまで浅瀬が続いている遠浅で、波がおだやかな海であること。あとは潮の干満があること、この3つです。

「海苔つけ体験」以外には、たとえば海苔つけに使う「海苔す(のりす)」(※乾海苔を製造する“すだれ”)を作るイベントや、海辺にある貝殻を使った工作や、浜辺の生き物を知るイベントなど、海苔づくりの歴史から大森の海辺のことまで学べるプログラムをご用意しています。

――続いては「大森 海苔のふるさと館」で、学生ボランティアとして仕事をしている大学3年生のまさとさんに、「海苔つけ体験」の楽しさや難しさについて聞いてみました。

■まさとさん(ボランティア・大学3年生)
溶いた海苔を木枠に入れるときに、「とにかく力を抜いてリラックスして、なにも考えなくていいよ」と言われるのですが、いざやるとなると、いろいろなことを考えてしまうんですね。ゆっくり入れると、海苔が厚いところや、薄いところができてしまうので、一気に流し込んで均等な厚さにするのがコツだと思います。木枠は、内側が海苔の大きさと同じぐらいで、30cmぐらいだと思います。

そのあとは天日干しをするのですが、最後に火を入れて海苔を焼くことで、鮮やかな緑色になります。それで初めて「焼き海苔」として食べられる状態になります。焼いたときにフワッと、すごくいい海苔の香り、磯の香りがします。

「海苔つけ体験」では、一般のお客様の前で海苔を焼く実演をするのですが、みなさん、香りと色の変化に驚かれます。

玉井:まさとさん、ありがとうございました!「ふるさと館」では、海苔を育てるプロジェクトもおこなっているそうですよ。「海苔つけ体験」の詳細は「大森 海苔のふるさと館」WebサイトやSNSをご覧ください。

▶▶この日の放送は音声アーカイブ「AuDee(オーディー)」でも配信中です。

<番組概要>
番組名:サステナ*デイズ
放送日時:毎週木曜 11:30~13:00
パーソナリティ:玉井夕海
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/sustaina/

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