岡島秀樹 MLB新ルール・ピッチクロックは「賛成」「やっている選手側はかわいそうですけど…」“観戦する側”の意見とは?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。4月29日(土・祝)の放送は、元プロ野球選手・メジャーリーガーで、現在は野球解説者の岡島秀樹(おかじま・ひでき)さんをゲストに迎え、お届けしました。


岡島秀樹さん(左)とパーソナリティの丸山茂樹



◆岡島「ジャイアンツで(現役を)終わると思っていた」

丸山:岡島くんといえば、独特のピッチングフォーム“ノールック投法”で知られているけど、(キャッチャーが構えるミットを)見ていないと、ボールがいかなそうな気がするんだけど。

岡島:(ボールを投げるときに)下を向こうが、どこを向こうが、リリースポイントが一定だったらある程度ストライクが入るんですよ。

丸山:そうなの?

岡島:ずっと見ていたら集中力が欠けないですか? 目や体が硬直するので、1回、目を切るのがいいんですけど、僕の場合、リリースポイントのときに下を向くだけなので。

丸山:なるほど。

岡島:(ピッチャーの)連続写真を撮ると、投げた瞬間、手のほうを見ている人がいれば、空のほうを見ている人もいますし。でも、僕みたいに頭が下がる人はあまりいないですけどね。

丸山:岡島くんは、独特だよね。岡島くんは1975年生まれで、最初は1993年に(ドラフト3位で)読売ジャイアンツに入団と。でも、プロフィールを見たらあちこちいろいろな球団に行っているよね?

岡島:そうですね。

丸山:サラリーマンで言うなら、転勤族みたいな感じで。

岡島:僕はそのままジャイアンツで(現役を)終わると思っていたんですよ。でも、2006年にトレードで北海道日本ハムファイターズに移籍してから変わりましたね。

◆メジャーリーグ挑戦を決意したきっかけ

丸山:メジャーリーグ(MLB)に行きたいという気持ちはもともとあったの?

岡島:まったくないです。僕は(出身が)関西なので、もともと阪神(タイガース)ファンだったんですよ。

丸山:京都だもんね。

岡島:家族も阪神ファンで、その影響で僕も阪神ファンだったんですけど、僕が(読売ジャイアンツに)入団したときは長嶋(茂雄)さんが監督だったので、ドラフトで指名されて、“行きましょう”となって。(野球人にとって)神様みたいな人ですから。

丸山:日本の野球とアメリカの野球だと、どっちがやりやすい?

岡島:やっぱりアメリカですかね。もともとアメリカ志向ではなかったんですけど、トレードで北海道日本ハムファイターズに行ったときが、トレイ・ヒルマン監督で。外国人の監督(のもとでプレーするの)が初めてだったんですよ。そこでアメリカの野球を教えてもらって、そこから“(MLBに)行こうかな”と思うようになって。

丸山:なるほどね。

岡島:で、行ってみたら、アメリカは良かったですよ。ヒルマン監督は、家族を一番に考えてくれる監督だったので、僕にとって“アメリカに行こう”と決めた一番の原因になりましたね。

丸山:へぇ~。

岡島:(ヒルマン監督いわく)それはアメリカでは当たり前だと。僕はリリーフだったので、毎日のように投げるじゃないですか。でも、まず家族のことを第一に考えてくれるんです。ヒルマン監督が寄ってきて「オカジマ、ファミリーは元気か?」と聞いてきて、僕の体のことは全然聞かないんですよ(笑)。

丸山:ハハハハハ! アメリカで経験したあと、日本に戻ってきて最後はどの球団で現役を終えたんだっけ?

岡島:横浜DeNAベイスターズです(※2015年シーズンをもって自由契約選手となり、2016年にボルティモア・オリオールズと契約し、渡米するも同年に現役引退)。

丸山:本当はアメリカで終わりたかったとか、日本で終わりたかったという思いはあるんですか?

岡島:最後は、(MLBに)3回目のチャレンジをしたんですよ。マイナーリーグのキャンプで終わりました。

丸山:なるほど。結局、現役は何年やったの?

岡島:21年ですかね。

丸山:あっ、僕より長い! 野球選手で21年って結構ロングセラーでしょ?

岡島:そうですね。でも、そのなかでも2軍にいた期間が何年もありましたので。

◆岡島秀樹はMLBの新ルール「ピッチクロック」に賛成? 反対?

丸山:「ピッチクロック」(※)はどうなの? この間、大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)が戸惑っていたよね?

※投手がボールを受け取ってから投球動作を開始するまでの投球間に設けられた制限時間ルール、および、打者は投手に課せられた制限時間の8秒前までに投手に注意を向けなければならない、2023年シーズンからMLBで導入された新ルール。

岡島:そうですね。ランナーがいるときといないときで5秒ぐらい違うんですけど、やっぱりピッチクロックがあることによって、試合の時間短縮という面では良くなりましたね。

丸山:ピッチクロックは賛成派ですか?

岡島:僕は賛成です。やっている選手側はかわいそうですけど、観戦する側としては、(1試合にかかるのが)3~4時間のゲームって長いですよ。僕は今、解説をやっているので、言っちゃ悪いですけど、4時間ゲームの解説ってすごく疲れるんですよね(苦笑)。だから、(試合時間を)もう少し短縮してくれればありがたい。

丸山:うん。

岡島:プレーする選手たちとしては、(ピッチクロックに)慣れてくれば良いかもしれないけど、違反するとピッチャーは1ボール取られますし、バッターは1ストライク取られるので、そこは大変でしょうね。大谷くんの場合、この間(※日本時間4月6日(木)のシアトル・マリナーズ戦)は二刀流で(投手と打者の)両方で違反を取られましたからね。

次回5月6日(土)のゲストも、元プロ野球選手・メジャーリーガーで、現在は野球解説者の岡島秀樹さんです。

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。

<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

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