武田双雲 “ADHD”という言葉を知り「“良かった。これは僕のせいじゃないんだ”って…」当時の思いを語る

木村拓哉が親交のあるゲストを迎え、人生をしなやかに生きていく様や、ゲストの秘めた魅力や強さに迫るTOKYO FMのラジオ番組「木村拓哉 Flow」(毎週日曜 11:30~11:55)。5月のマンスリーゲストは、書道家で現代アーティストの武田双雲(たけだ・そううん)さんです。5月7日(日)の放送では学生時代や、「ADHD(注意欠如・多動症)」という言葉を知ったときの思いを語りました。



1975年生まれ、熊本県出身の武田さん。3歳より書家である母・武田双葉(たけだ・そうよう)さんに師事し、書の道へ。NHK大河ドラマ「天地人」やスーパーコンピュータ「京」など、数多くの題字を手がけています。創作活動に励むかたわら、書道ワークショップの実施やパフォーマンス書道など、国内外で幅広く活躍しています。

◆「暗黒時代」だった学生時代…

小さい頃から母親に書道を叩き込まれてきた武田さんにとっては、授業中に先生が黒板に書く字も興味の対象となりました。

「母ちゃんの字しか知らなかったので、“母ちゃんとは違う字を書くんだ”って衝撃を受けて。
そこから隣クラスや、違う学年のみんなが書く字を集めて。小さい頃から、人の書く“くせ字”がすごく好きで」と振り返ります。

そんな自身の子どもの頃について、ひたすら明るく、いつも笑って、ふざけているような少年だったと話す武田さん。日々、身近な物事に反応し、ときには“揺らぐカーテン”のマネをして周囲を笑わせたりするものの、人に迷惑をかけるようなタイプではなかったと言います。しかし、高学年になるにつれ、周りから無視をされたり、怒られたりするようになっていったそうです。

「小5ぐらいから暗黒時代になっていきました。僕のなかに“闇”はないのですが、周りと(自分が)ちょっと合わなくなっていって、みんな離れていく感じですね」と振り返る武田さんに、木村は「僕が今勝手に想像するに、“ゾーン状態”の武田双雲に、周りが付いていけない感じだったのかもしれないね」と話すと、「確かにそうですね(笑)。(カーテンと同じ動きをしたり)そういうことばかりやって、ずっと遊んでいる状態で」と振り返ります。

また、中高生時代のエピソードも。「部活中や試合中は、守備よりも“雲”とかが気になって。虫が来ると一緒に遊んじゃうんですよね。草むらの揺れとか」と笑います。

そんな少年時代を過ごした武田さんは、40代になって「ADHD(注意欠如・多動症)」という言葉を知り、その後、診断を受けて自身がADHDであることを公表。その言葉を知ったときの心境について「 “あっ! やっぱり。良かった、これは僕のせいじゃないんだ”っていう、ADHDへの感動はすごかったですよ」と吐露。

続けて「今、こうやって話してる間にも、もういろいろなことが入ってくるんですよ。マイクの質感や角度とか。それを気にしないように、目の前のことに集中しなきゃいけないんですよ」と話すと、木村は「こうやって会話が普通にできているし、全然問題ないですよ」と印象を語ると、武田さんは「問題ないです。今はめっちゃ楽しいので」と満面の笑み。

その反応に木村は「それが“楽しい”って感じられるときと、“もう嫌だよ~”ってう、自分のなかの何かの“ジャッジの天秤”は結構でかいっすね」と話すと、武田さんは「たぶんね。だから今、アーティストとしては、1人で全部作れて、自分のペースで生きているので、だからやっていけているんだと思います」と話していました。

次回5月14日(日)の放送も、引き続き武田双雲さんを迎えてお届けします。

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<番組概要>
番組名:木村拓哉 Flow
放送日時:毎週日曜 11:30~11:55
パーソナリティ:木村拓哉
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/flow/

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