日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。
4月30日(日)、5月7日(日)放送回のゲストは、長唄の普及活動を続けている長唄・唄方の三代目 杵屋佐喜(きねや・さき)さん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。

(左から)チャンカワイ、杵屋佐喜さん
◆長唄はタイムマシーン?
杵屋:長唄というものは、300年ぐらい続いてきていると言われているんですけど、伝統音楽・伝統芸能をやっているとは自分ではあまり思っていなくて。決して古くないものだと思っております。それはクラシックでもなんでもそうだと思いますが。
チャンカワイ:佐喜さんにとって長唄とはなんでしょうか?
杵屋:なんなのかと問われると……タイムマシーンではないですけども、自分が行ったことのない時代に行けたり、会ったことのない人に会えたり、知らない言葉や場所、匂いを感じることがあるんですよね。
その一方で、今とまったく変わらないような恋心であるとか、男って昔からバカだなみたいなこととか(笑)。それは300年前も(今と)変わらないんですよね(笑)。
チャンカワイ:そうか(笑)。
杵屋:そういう楽しい気づきがありますね。「あれ、全然進歩していないな」みたいなところもあったりするので。その人間味というか、人間の感情って面白いなって思います。ですから、長唄は知らない時代に連れて行ってくれる“楽しい乗り物”って感じですね。

(左から)杵屋佐喜さん、チャンカワイ
◆先入観なく音楽として楽しんでほしい
杵屋:長唄の何が好きかっていうと、純粋に三味線の音色が好きなんですよね。三味線の歯切れのいい音色と歌が合わさって、またそこに鼓とか笛とかお囃子の太鼓が合わさって広がっていく。
その迫力のある豊かな音楽の世界というのは、本当に気持ちがいいなと自分でも聴いていて思いますね。結局、好きというところに戻っていくのかもしれないですけど。
チャンカワイ:長唄を通じて伝えたいこと、叶えたいことはあるのでしょうか?
杵屋:それこそ、先入観なく音楽として楽しんでいただけることが一番嬉しいことではありますね。どうしても伝統的な側面、たとえば子どもに向けたワークショップ体験を通した教育的な側面もあったりもしますが、「純粋に聴いていて楽しい」「美しい」といった、心が豊かになる音楽を発信していかなければなりませんし、絶えずいい演奏を心がけていかないといけないので、そこが近いようで遠い一番の目標でもありますね。
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聴取期限 2023年5月15日(月)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55~15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/