手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。5月6日(土)の放送では、「出水期前に確認しておくべきこと」について取り上げました。
※写真はイメージです
5月は「水防月間」です。梅雨や台風などの出水期(川が増水しやすい時期)を前に、国民一人ひとりが風水害への意識と理解を深められるように国土交通省が定めました。大雨による水害や土砂災害は、地震と違って発生時期がある程度予想できるため、早めに対応していれば被害を最小限に抑えられます。
出水期前に確認しておくべきことは以下の3つです。
・ハザードマップで自分の住んでいる地域で起こりやすい災害を確認する。
・大雨警報などの早期注意情報をチェックする。
・土砂災害、浸水、洪水の危険度分布を見て、避難するタイミングを判断する。
なかでも、最初に確認してほしいのがハザードマップです。ハザードマップは、自治体のWebサイトに掲載されているほか、区役所や市役所でもらうこともできます。
また、国土交通省が提供している
「ハザードマップポータルサイト」もオススメです。まず知りたい場所の住所を入力すると、その地域の地図が表示されます。そして、別枠のアイコン欄にある「土砂災害」「洪水」などの項目をチェックすると、土砂災害や洪水の危険性がある地域に色がつくので、水害リスクの状況を知らせてくれます。
ここで注意してほしいのが、土砂災害や水害のエリアから外れていても、水害のリスクはゼロではないということです。大雨のときは、側溝から水があふれたり、マンホールから水が噴き出して道路が川のように氾濫するなど、想定外の災害が起きることがあります。“どこでも災害は起こる可能性がある”ということを念頭におきながら、ハザードマップで自分の住んでいる地域の災害リスクを知っておきましょう。
なお、週間予報のなかに雨マークがあった際、警報の「早期注意情報」から災害の可能性を知ることができます。そして、【中】や【高】が表示されている時間や日にちに警報が出される可能性があるので、水害・土砂災害も起きる危険があることを大雨が降る前に頭に入れておきましょう。
◆危険分布をみて避難のタイミングを判断する
大雨のときに、土砂災害、浸水、洪水の発生が予想される場所をリアルタイムで教えてくれるのが、気象庁が提供している
「キキクル(危険度分布)」です。災害の危険度に応じて色分けがされ、地図上に表示されます。
例えば、お住まいの近くに山がある場合は土砂災害、川沿いに住む場合は洪水など、居住地に合わせて必要な情報を確認でき、データは10分おきに更新されます。
「キキクル(危険度分布)」はスマートフォンでも確認することができます。
お近くの川の水位を確認したい場合には、東京都がリアルタイムで映像を提供している
YouTubeチャンネル「東京都水防チャンネル」や国土交通省のライブカメラがオススメです。東京を流れる川や全国を流れる川の水位情報や雨量、洪水の予報など水防に関する情報を知ることができます。大雨の際、水位を確認するために川の近くに行くのは危険ですので、ライブカメラで河川の情報を確認するということも覚えておきましょう。
梅雨の時期を前に、大切な家族を守るために水害や土砂災害への防災意識を高めましょう。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/