防災 FRONT LINE

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就寝中、エレベーター内、車の運転中…「地震」が起きたときの適切な行動を“シーン別”に解説

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。5月13日(土)の放送では、「シーン別の地震が起きたときの行動」について取り上げました。


※写真はイメージです



5月11日(木)朝4時16分頃に千葉県南部を震源とする地震がありました。千葉県木更津市で震度5強を観測したほか、東京23区や神奈川県横浜市などで震度4を観測しました。この時間、あなたは何をしていましたか? 今回は、地震が起きたときにどう行動すればいいのかをシーン別にお伝えします。

◆“就寝中”に地震が起きたときの行動と備え

地震の揺れで目が覚めたら、背の高い家具からなるべく離れて、頭を寝具で守りましょう。そして、ベッドの下にもぐったり、ベッドの横で身をかがめたりして揺れが収まるのを待ちます。揺れが収まったら、床に飛散したガラスに注意しつつ、外へ避難する動線を確認。

日ごろの備えとしては、ベッドのそばに非常用持ち出し袋を置いておきましょう。底の厚いスリッパやスニーカー、懐中電灯、携帯ラジオ、スマートフォン用のモバイルバッテリー、笛などを備えておくと緊急時に重宝します。

改めて見直してもらいたいのは、寝室のレイアウトです。早朝に発生した阪神・淡路大震災では、犠牲者の約8割が家屋の倒壊や家具の転倒による圧死と言われています。そのため、タンスなど大きな家具は、できるだけ寝室に置かないようにしましょう。

◆“エレベーターに乗っているとき”に地震が起きたときの行動

日立ビルシステムによると、今回の地震で千葉県や東京都周辺のエレベーター約3,000台が停止したそうです。エレベーターは、一定以上の揺れを検知すると自動的に止まる仕組みになっています。エレベーターに乗っているときに揺れを感じたら、まず、すべての階のボタンを押しましょう。

完全に非常停止する前なら、近くの階に安全に止まる可能性もあります。閉じ込められてしまったら、エレベーター内に設置されているインターフォンで状況を冷静に伝え、救助が来るのを待ちましょう。

もし救助が遅れる場合、役立つのが「備蓄ボックス」です。エレベーターの脇に備えつけられている備蓄ボックスのなかには、水や食料、非常用トイレ、簡易ブランケット、ラジオ、懐中電灯などが入っており、自治体によっては無償で配布しているところもあります。普段、あなたが使っているエレベーターに設置されているかどうかを一度確認してみてください。

◆“車の運転中”に地震が起きたときの行動

地震に気付いたら、ハザードランプを点滅させてゆっくりとスピードを落とし、道路の左側に停車させます。ただし、周りの車が地震発生に気づいていないことも考えられるので、慌ててスピードを落とさないように心がけましょう。

その後は、エンジンを切って揺れが収まるのを待ちながら、ラジオなどで情報を収集しましょう。そして、避難するときは車のキーはつけたまま、窓は閉めてドアをロックせずに車から出るようにしてください。

今回の地震をきっかけに、非常用持ち出し袋の点検、避難行動について家族でぜひ話し合ってみましょう。

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聴取期限:2023年5月21日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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