手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。今回の放送では、NPO組織基盤強化コンサルタントで寄付アドバイザーの河合将生(かわい・まさお)さんに、「トルコ・シリアの災害支援」について伺いました。
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トルコ南部で起きた大地震から3ヵ月が過ぎ、トルコとシリアを合わせて約5万7,000人が犠牲となりました。家を失った被災者向けの住宅再建は始まったばかりです。現在も約250万人が避難中で、このうち200万人以上がテントでの生活を余儀なくされています。
これまで被災地に4万6,000戸を超えるコンテナの仮設住宅が設置され、さらに11万7,000戸を共有できるように準備が進められていますが、通常サイズで暮らせるのは1戸あたり4人前後で、仮設住宅に入れない人々はテントで暮らしています。
いま現地に必要な支援について、河合さんは「地震が起きてから時間が経過してくると、支援の内容も変わってくるんです。避難されている場所のなかで、生活を支援するような活動はずっと続いていくと思うんですけど、(重要なのは)衛生面での支援や心のケアですよね。子どもたちが遊んだり学んだり、(ストレスを)発散できたりする場所がなかなかないので、子どもの遊びや教育の支援といったところも必要になってきます」と話します。
また、寄付をする際は“何を支援したいのか”を考えることが大切だと言います。
「寄付先の選び方として、“子育て・教育を支援したい”とか、仕事を失ってしまった方に仕事を見つけていく支援、復興支援など、支援する際に“応援したい!”と思う(あなたの)関心に合わせて、専門性や実際に支援している団体を選んでいただくのが良いのではないか」と話します。
そして最後に、寄付先を選ぶポイントについても伺いました。
「1つ目のポイントは“定期的な発信をきちんとおこなっているかどうか”。2つ目は、過去にも支援活動をしていたり、お金の部分についても決算書をきちんと公表しており、寄付についても『こういう形でこういう内容で使っています』という報告と情報公開がきちんとされているかどうか。
加えて、団体の基礎情報として、団体の所在地であったり、どのようなメンバーが所属しているのか、などの情報がきちんと載っていることも、大事なポイントかなと思います」
トルコ・シリアでの地震は、地震大国・日本で暮らす私たちにとっても他人事ではありません。今後も長期的な支えが必要です。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/