木村拓哉「最初は結構、“ガクーン…”ってなった」批判に落ち込むことがあった当時、救ってくれた“先輩たち”からの言葉とは?

木村拓哉が親交のあるゲストを迎え、人生をしなやかに生きていく様や、ゲストの秘めた魅力や強さに迫るTOKYO FMのラジオ番組「木村拓哉 Flow」(毎週日曜 11:30~11:55)。5月のマンスリーゲストは、書道家で現代アーティストの武田双雲(たけだ・そううん)さんです。5月7日(日)の放送では、批判への向き合い方について語り合いました。


3歳より書家である母・武田双葉(たけだ・そうよう)さんに師事し、書の道へと進んだ武田さん。大学卒業後に入社したNTTを退職し、ストリートで書を始め、34歳のときにNHK大河ドラマ「天地人」の題字を担当して注目を集めます。

当時、書道教室も開いていた武田さん。「普通の書道教室をやってもつまらないから、“とにかく笑いの絶えない書道教室”“みんなの人生が楽しくてしょうがなくなる書道教室”をビジョンに、みんなを海に連れて行ったり、いろいろなゲームを考えてやったりして。それをブログに書いていたら、出版社の人からお声がけしてもらって『「書」を書く愉しみ』(光文社新書)っていう本を出したんです」と回顧。

その後、バラエティ番組「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)のプロデューサーの目に留まり、テレビ番組への出演をきっかけにブレイク。「そこから“書道の面白い講師”としてテレビに出たり、パフォーマーとしていろんなアーティストとコラボしたり。例えばB'zさんのPVでコラボさせてもらったり」と話すように、仕事の幅がどんどんと広がっていった武田さん。

一方で、そのような活動に批判的な声もあったと言い、「書道界からすると、“何だあいつ!”っていう批判がどんどん増えていったんですよね」と当時を振り返ります。

「本当に人生で一番へこむくらい……もともと気が強いわけではないので、『なにくそ!』とはならず、落ち込んで、体を壊して眠れなくなる……みたいな」と告白。「明るいときはいいんですけど、強気になれないんです。落ち込んで、シュン……って。ナメクジに塩かけたぐらい小さくなってしまんですよね。基本は明るいんですけど、たまにそういうことがあると、シュン……って」と自身のメンタルについて語ります。

この話を聞いた木村が「じゃあ、今後、塩がかかりそうになったら速攻で連絡ください」と声をかけると、武田さんは「マジで!? すげ~!“塩慣れ”してる(笑)!」と笑顔をのぞかせる場面も。

木村は、自身が同様の状況に陥ったときの思考について「逆に、“塩がかかったな”と思ったら、それを“味付け”に使います(笑)。“いい塩味(えんみ)がきたな”って。(塩をかけられたナメクジのように)溶けている場合じゃないよ!(批判を)塩味に変えて、“逆にいい味を出してやる!”みたいな」とコメント。

この話に武田さんは「落ち込むにしても(その期間が)短いんでしょうね。絶対にどこかで傷つくことはあるじゃないですか。(批判ばかり受けると)モチベーションが下がる。人間だから。でも木村さんは、その切り替え方が天才的なんでしょうね。すっげーな!」と唸ります。

続けて「最初から、そのメンタルでいけました?」と興味を示すと、「いや、最初は結構(落ち込んで)“ガクーン……”ってなった」と明かす木村。「糸井重里さんだったり、明石家さんまさんだったり、忌野清志郎さんだったり。『いやいや木村くん、それは塩味だよ』みたいな感じで、『自分が素敵だったり、きれいだったり、“カッコいいぜBaby!”って思えていることは、それが一番カッコいいじゃねえか!』って、先輩方が教えてくれたような感じはあったので。それが(自分1人で)初めてだったら、たぶん対応できなくて、(批判の声に)飲み込まれていったかもしれないけれど」としみじみと語ります。

一方、武田さんにとって、そうした言葉をかけてくれたのは、落語家の桂文珍さんでした。武田さんが批判の声に戸惑っていた当時、武田さんの番組ゲストとして桂文珍さんが出演してくれたときのことでした。

「『僕、もう(書道家を)辞めようと思う』みたいなことを話したら、『何を言ってるんですか』。(――“漬物”の作り方に例えて……)業界の人たちって“たくあん”を漬けすぎるの。普通のおいしいレベルから、勝手にまずくする方向に向かっている奴らの戯言だから気にしなくていいよ』って言うんですよ」と文珍さんとのエピソードを披露。

さらに、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんがゲスト出演してくれたときのエピソードも。

「双雲さんみたいなタイプは、どんどん突き抜けて、批判をくらいまくって、後はデザイナーやクリエイターがちゃんとデザインとして整えるから。安心してとがってボコボコにされてください」と声をかけられたことを明かし、「そういう言葉を聞くたびに、少しずつ耐性ができてきた、っていうのがあるかもしれないですね」と自身のなかで芽生えた変化について語りました。

次回の放送は5月21日(日)です。

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聴取期限 2023年5月15日(月) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:木村拓哉 Flow
放送日時:毎週日曜 11:30~11:55
パーソナリティ:木村拓哉
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/flow/

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