山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。5月30日(火)の放送では、ジャーナリストの稲垣えみ子さんが登場。“豊かさ”を捨てて、清貧生活にシフトした理由を話しました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、稲垣えみ子さん
◆“高級マンション暮らし”を捨てた理由
元朝日新聞記者で高級マンション暮らし、かつてはモノに囲まれて生活をしていた稲垣さん。現在は新聞社を辞め、化粧品類や家電、洋服などのモノを捨てて、都内のワンルームマンションで暮らしています。
価値観が変わったのは、老いを意識してからと言う稲垣さん。「老いることは“人生をくだって失っていく”ことの繰り返し。これまでの人生は、のぼっていくことしか考えていなくて、のぼっていくのは楽しいが、失うのは悲しい。そして、人生の後半戦に差し掛かり、のぼっていく価値観のままだと“若い頃にできたことができない”“買いたいものが買えない”など、マイナスに感じることばかりで、悲しいだけで人生が終わってしまう。それはどうしても避けたかった」と語ります。
そして、人生100年時代と叫ばれる昨今、老後に向けていくらお金が必要なのかを考えても「上を見たらキリがない」と感じた稲垣さんは、冷蔵庫をはじめ、身の回りにあるモノを次々に処分し、ガス契約なしの現在の生活を送ることに。
家電やモノがない生活にシフトしたことで、「食べる、着る、住まいに関しても“お金に頼らない幸せ”を暮らしのなかで1つでも増やしていければ、不安がなくなるんですね。すると、自分のなかに眠っていた幸せを感じる力、隠れた能力を開拓する感じが出てくる。そうして過ごしていたら、老後の不安がすっかりなくなった」と話します。
◆“お金”に頼らない幸せ
5月25日(木)には、そんな稲垣さんのメソッドをまとめたエッセイ「家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択」(マガジンハウス)が発売。この本を読んだれなちは、「読んで“身軽になりたいな”って最初に思ったんです。今まで仕事と生活を両立してきたなかでも、(本に書かれていることを)自分の生活に照らし合わせたら“確かに、これはいらないかも!”って思えるものがたくさんありました」と感じ入った様子。
続けて、「どうしてこの本を書こうと思ったのですか?」と質問。これに稲垣さんは、「お金に頼らない生活を始めてみて、“(お金が)なきゃ幸せになれない”と思っていたのが、“(お金が)なくても案外幸せでいられる”っていうことを感じることができた。それは、会社を辞めたり、小さい家に引っ越したり、いろんな偶然が重なって発見できたことで、それで老後の不安もなくなったから、これを自分1人の胸に留めておくのではなく、(私がおこなったことを)やるかどうかは別として“人に伝えたほうがいいのかな?”と思ったんです」と明かしました。
稲垣さんの話を聞き、れなちは「“あれもしなきゃ、これもしなきゃ”と思っていると、“あれができない”“これがない”と、自分の人生が減点方式になってしまう。だけど“そもそもない”ところから出発すれば、加点方式になる。これは、すごくいい考えですよね」と感心しきりでした。
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/darehana/