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今週は、井之脇さんの経歴を紐解きながらトーク!
井之脇海さんは、1995年神奈川県生まれ。
10歳でデビューされ、以後ドラマ、映画、舞台を中心に活動されています。
2008年、映画『トウキョウソナタ』で
第82回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第23回高崎映画祭最優秀新人俳優賞を受賞。
2018年には、自身の初監督作品、脚本・主演も務めた
映画『3Words 言葉のいらない愛』が 第68回カンヌ映画祭 ショートフィルムコーナー部門で入賞。
2021年、映画『ミジュコフィリア』で主演も務めていらっしゃいました。
テレビドラマでは、近年では、『義母と娘のブルース』や『アンサングシンデレラ』
『クロサギ』『ちむどんどん』などに出演。
現在は、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』に出演中です。
杏子「若干12歳で、受賞を色々しちゃうと、人生に影響が大きかったんじゃない?」
井之脇「当時、僕は何も分かってなかったので、賞がすごい事という自覚もなく。
頑張ったことを褒めてもらった、という感じだったんです。
ただ、その現場で、いろんな先輩方と共演した時に、みなさんから
”これから俳優を目指すとしても、なるべく学校に行って
青春をする普通の人生を送ってからでも、俳優は遅くないから” って言ってもらっていました。
だから、賞頂いても、、学校に行って、みんなと遊んで、普通のことしようと。」
杏子「映画『トウキョウソナタ』改めて見ると、こんなに少年だったんだ!と思った。
ちむどんどんの時は、結構大人っぽい感じした。」
井之脇「ありがとうございます。肉体的にも痩せたり、髭を生やしたりもしました。
朝ドラは、長い期間を演じますので、最初から最後まで
身体的なアプローチで役を設計できたらいいなぁ、と思っていました。
前半は、料理人なのでつまみ食いもするので、プクっとして肌艶もあって
後半の再登場では、痩せて、大人っぽく、みたいな。」
松室「別の作品で、プロレスラーの役の時は、大きくなってたもんね。」
井之脇「17キロくらい大きくしましたね。たまたまご縁でいただく役が、
そういう身体的なアプローチが必要なものがあることが多くて。
でも、体を変えることで、自然と役に近づけたりして、自分も安心できます。」
最初は、歌でもダンスでも良いからテレビに出たい!という思いがあり、
さまざまなレッスンがあるとお母さんが勧めたという、劇団ひまわりに所属。
レッスンで、歌とダンスは自分にとっては厳しいことと、
演技の楽しさに気がつき、俳優の道へと進まれました。
井之脇「同期が20人くらいいるんですけど、負けず嫌いで、
絶対主役になってやる!と思ってました。」
杏子「穏やかで物静かなイメージがあるんですけど、内に秘めたるアツいものがあったんですね!」
井之脇「そうですね。
表ではクールでいるタイプですけど、内では負け嫌いで燃えてます。」
”しっかりと学生生活を送りながら、好きなことも” という思いから
中学高校は、日出学園の芸能コース、大学は、日本大学芸術学部の映画学科へと進学。
実在の旧日本軍兵士・小野田寛郎さんを題材にした
映画『ONODA 一万夜を越えて』 (2021年公開)では、赤津勇一を演じました。
井之脇「赤津さんは、唯一、生存の可能性がある方なので、
もしかしたら見てくださるかもしれない、というプレッシャーもありました。
より気を引き締める思いで、演じました。」
杏子「最後の4人の中でも、赤津は、迷いがある役でしたもんね」
井之脇「立場がはっきりしている4人で、本当に家族みたいに役割があって。
撮影中は、休みの日も4人でずっと一緒に行動して、
みんなで減量を合わせてやったりしましたね。」
来月6月からは、舞台『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』に出演されます。
年の瀬の銀座を舞台にした作品で、テーマは、”赦し”。
ある兄妹が、かつて家庭を崩壊させた父の愛人と出会い、徐々に打ち解けてゆくというストーリーです。
松室「やっぱり舞台は全然違いますか?」
井之脇「そうですね。お芝居をする、その場を生きる、という意味では一緒なんですけど、
僕今稽古して改めて思うのは、映画やドラマって、現場にいくと
風が吹いたり、匂いがあったりするんですけど、舞台は空気が滞留しているので
自分たちの力で動かさなきゃいけない、というのが難しくて面白いな、と思っています。
今回は、会話劇なので、派手な演出などは無いと思うので、
会話と芝居で、どう魅せていくか、です。」
杏子「室くんは、昨年の主演舞台『エレファント・ソング』も見に行かれてたよね。」
松室「すっごいですよね。そんなこと言ったら失礼かもしれないけど(笑)
舞台にずっとでながら、生ですごいセリフ量で、すごい感動して」
井之脇「嬉しいです。ありがとうございます!」
杏子「セリフが飛んじゃう、とかないんですか?」
井之脇「『エレファント・ソング』は一度も無かったですね。
90分3人で、ほぼ寺脇さんと僕の2人芝居でしたけど、たぶん、1回も噛んでないですね。」
杏子「すごい!!!!!努力もされていると思うけど、やっぱ才能もおありなんだね」
井之脇「でも自覚しているのは、才能よりも努力で積み重ねていかないと
だめなんだな、と思っています。続けること、忍耐の才能はあります。
舞台って毎日同じセリフ、同じストーリーだけど、同じ瞬間はないと思っています。
毎日生き直して、感じて動いて喋っているので、毎日新しい発見があって、楽しいです。」
松室「舞台の井之脇海、本当すごいですよ。」
詳しくは、
舞台『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』 公式webサイトをご覧ください。
https://mo-plays.com/kamomeyo/
来週も、井之脇海さんにお話伺います。
お楽しみに!
M1. ハイキ / リーガルリリー
M2. AS ONE / 松室政哉