防災 FRONT LINE

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“台風”“豪雨”が発生する前に…避難行動を整理するための「マイ・タイムライン」作成のポイントを解説

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。6月24日(土)の放送では、東京都が提供している「東京マイ・タイムライン」について取り上げました。


※写真はイメージです



マイ・タイムラインとは、大雨や台風などの風水害が起きる前にあらかじめ決めておきたい避難行動計画です。災害から身を守るために、適切な避難行動をとることが重要ですが、事前にマイ・タイムラインを作り、“いつ”“どのような”行動をとるかを整理しておくことで、いざ災害が起きたときの避難行動に役立ちます。

マイ・タイムラインは、風水害が発生するかもしれない“3つの異常気象”が身のまわりに起こりそうな場合に使います。

1.台風が近づいているとき

ニュースで「3~5日後に台風が直撃する恐れがある」と報道されたときは、河川の氾濫・土砂災害・高潮が発生する恐れが考えられます。

2.大雨が長引くとき

天気予報で「大雨が2~3日続く」と予想されているときは、河川の氾濫・土砂災害の恐れが考えられます。

3.短時間で急激な豪雨が発生するとき

天気予報で「突発的に大雨や雷を伴った豪雨が降る可能性がある」と注意を呼びかけられたときには、河川の氾濫・土砂災害の発生が考えられます。

東京都が提供している「東京マイ・タイムライン」は、作成キッドのなかに3種類(台風・大雨・急激な豪雨が発生したとき)のマイ・タイムラインシートと、その作成例が書かれたシート、風水害に備えて必要な情報を紹介しているガイドブック、行動シールの4つが入っています。

そして、作成するときには“いつ”“誰が”“何をするか”の3点をしっかり決めておくことをオススメします。家族で事前に、どのタイミングで、誰が、どういった行動を取るのかを話し合っておかないと、いざ行動するときに連携を取ることができません。一人ひとりがどう動くか、考えを出し合ってお互いの行動を把握しましょう。

マイ・タイムラインを作成するときの3つのステップです。

◆ステップ①「被害予測の確認」

台風などが起こった場合の浸水深や、浸水継続時間、土砂災害警戒区域などをハザードマップで確認しましょう。

◆ステップ②「情報収集の確認」

災害時に、ラジオ、インターネット、気象庁が提供している危険度分布(キキクル)など、どの手段で情報を収集するかを決めます。またラジオは、車やスマホアプリ「radiko」でも聴くことができます。

◆ステップ③「避難時の家族の行動を確認」

危険な場所を把握すること、情報収集手段を決めたら、家族一人ひとりがどういう行動を取るのかを確認します。その際“自宅に家族が揃っている場合”“学校や仕事に行っていて家族バラバラに過ごしている場合”など、さまざまなシチュエーションを想定し、災害の大きさによって行動パターンを考えることも大切です。

ステップ①~③までの作業が終わったら、シートに書き込んでいきましょう。東京マイ・タイムラインは行動シールがついているので、お子さんと一緒に作成するのにピッタリです。

また、東京都のWebサイトには「東京マイ・タイムライン作成ナビ」が掲載されており、動画を観ながらシートを書き込むことができます。また、去年からアプリ版「東京マイ・タイムライン」も提供されています。

今回は東京都のマイ・タイムラインを紹介しましたが、皆さんが住んでいる区市町村でも、Webサイトに掲載・配布などをおこなっている自治体もあります。災害が起きたときに逃げ遅れないように、マイ・タイムラインを作成しましょう。

<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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