スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
7月16日(日)の放送では、リスナーの皆さまからお寄せいただいた相談メッセージを紹介。江原が、さまざまなアドバイスをお届けしました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
現在24歳です。私が中学生の頃から抱えている悩みを相談させてください。私が通っていた中学校では、常にいじめがありました。例えば、昨日まで仲が良かった子が次の日には仲間外れにされたり、嫌なウワサを流されたりしていました。
私はいじめの対象になりたくない一心で、友達に合わせてターゲットの子を仲間外れにするなど、加害者側に立っていたと思います。途中で「これは良くない」と気づき、仲間外れにした子へ謝罪の手紙を書きましたが、許してもらえているか定かではありません。
今も時々、そのことが頭から離れず「なぜ、あんなことをしてしまったんだろう……」と後悔することがあります。この経験を生かして、中学以降は「みんなで仲良くしよう」という気持ちで人と関わっています。
しかし、今の私が改心したからといって、そのときの私の行動が許されるわけではありません。後悔が消えないのですが、いじめをしてしまった側として、どのような心持ちで過ごしていけばよろしいでしょうか。
<江原からのアドバイス>
江原:現在24歳ということですが、この世代の方は、私たちの世代とはまた違うのだと思います。(以前、相談者さんと同世代の)ある有名アーティストの方と番組でお話ししたことがあるのですが、その方自体は、歌も含めてとてもハートフルな人なんです。それなのに、いじめの話題になったときに「まあ、いじめは“当番”みたいなもんだから」と言っていたんです。
奥迫:当番……?
江原:「ええっ!?」って、すごくショックを受けました。しかし、それは私たちのジェネレーションギャップで、若い世代の方たちにとってはそうなんですよね。“当番感覚”だから、いじめが多いのだろうなと。それは極端な話だとしても、相談者さんは、自分がいじめの対象になりたくない一心で、みんなと一緒にいじめをやってしまったと。きっと周りもみんなそうだったと思います。戦々恐々としていて、弱いから長いものに巻かれてしまった。でも、相談者さんはそこで「これではいけない」と気づいて変わったわけですから、素晴らしいなと思います。
奥迫:私もそう思います。
江原:大切なのは実践です。相談者さんはお若いから仕方がないのですが、1つ間違えていることがあります。それは”免罪符を待っている”こと。要するに、相手が許してくれたかどうか。それがわからないから、後悔が消えないのでしょう。
多くのリスナーさんにも申し上げたいことですが、「本当に相手が許してくれたかな?」と、すごく気にすることって、日常でたくさんあると思います。これが強くある人は、相手よりも自分を愛しているのです。「許してもらったら、それでもういいの?」という話です。
日本語には、“あたためて”という言葉があります。それ(過去の後悔の念)をずっと“あたためて”、自分のこれからのおこないのなかで、その人に許してもらおうという考えのほうが必要です。だから(今までの気持ちを)なくさないほうがいい。簡単に許してもらわないほうが良いことって、いっぱいあると思います。
奥迫:深いですね。そういうことなんですね。
江原:(許されたいのは)自分の心が楽になりたいからでしょう? だから、ごめんなさいの気持ちで生きていくことが大事なのではないかなと、私は思います。
奥迫協子、江原啓之
●江原啓之 今夜の格言
「後悔がある人は優しさを持ちます」
----------------------------------------------------
7月16日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年7月17日(月・祝) AM 4:59
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子