ジョージ・ウィリアムズ、安田レイがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送ラジオ番組「JA全農 COUNTDOWN JAPAN」(毎週土曜 13:00~13:55)。7月15日(土)の放送は、シンガーソングライターの向井太一(むかい・たいち)さんが登場。6月28日(水)にリリースしたミニアルバム『CANVAS』について語ってくれました。
ジョージ・ウィリアムズ、向井太一さん、安田レイ
◆ミニアルバムの制作を通じて生じた変化
――ミニアルバム『CANVAS』はどういった作品になりましたか?
向井:今回は自分のアーティストとしての姿勢を改めて表現した作品になっています。“CANVAS(キャンバス)”は絵を描くベースとなる布のことで、その上に絵具を重ねていくんですけど、大体ベースとなる部分は隠れてしまうんですよ。
僕は今まで何枚かアルバムを出させていただいたんですけど、毎回違ったコンセプトで作っていて、それが人によっては「昔の向井太一はもう消えちゃった」とか「変わっちゃった」と言われていたんですけど、改めて自分のキャリアを振り返ったときに、変わり続けることは全然悪いことじゃないし、むしろ変わることが僕の音楽性だなと思って。
なので、キャンバスに色を重ねていくように、音楽を重ねていくうちに新しい向井太一が作られていく、そういう自分のアーティストとしての姿勢を打ち出したアルバムになっています。
――今回は韓国を拠点に活動する音楽プロデューサーのKONQUESTとNOIZEWAVEが参加していますが、どんな刺激がありましたか?
向井:このチームとは去年から制作しているんですけど、毎回すごく刺激的で、僕自身、ボーカルに対してめちゃくちゃストイックになりましたね。今までは、どちらかというとノリとバイブスで歌っていたところが多かったので、歌い方に癖もあったし、自分の歌い方に対して、ちょっとマンネリ気味だったんですよ。
でも(KONQUESTとNOIZEWAVEに出会って)もっとストイックになったし、ボーカル録りも細かくディレクションしてくださって、今までよりも真摯に歌に向き合うことができたと思います。
――細かく言われることは、嫌ではなかったですか?
向井:全然。むしろ、自分がすごくアップデートできていると感じて、楽しかったですね。
――収録曲の「Shut It Down」の歌詞を書き出した頃は“音楽を辞めてしまおうかな”と考えていた時期だったんですよね?
向井:当時は、自分の置かれている環境だったり、今までやってきたことに対して疑問を持ち始めていた時期で、“このまま変われなかったら(音楽を)やっていけないかも”っていうぐらいまで思っていたんですよ。そんなときに「Shut It Down」のデモトラックをもらって、“今なら歌詞を書けるかもしれない”と思って。
最初は感情のままに殴り書きをして……実は今の歌詞は修正版で、元の歌詞はもっと直接的でエッジーな歌詞だったんですけど、もう少しみんなに聴いていただきやすいように修正しました。だから、感情がすごくストレートに詰まった楽曲ですね。
――“音楽を辞めよう”と思っていたときにこの曲に出会ったから、今につながっている?
向井:そうですね。今回は“曲作りってやっぱり楽しいな”って思いながら、ずっと制作していましたね。
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7月15日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年7月23日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:JA全農 COUNTDOWN JAPAN
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜 13:00~13:55
パーソナリティ:ジョージ・ウィリアムズ、安田レイ